富山ブラックラーメンの人気店で、特におすすめしたいのはココ

元祖ブラックラーメン
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富山ブラックラーメンの人気店で、特におすすめしたいのはココ

所要時間:16分 路面電車15分「グランドプラザ前」下車+徒歩1分

富山市を訪れたらぜひ、チャレンジしたいのが「富山ブラックラーメン」。

これは特定のお店のラーメンを指すわけではなく、とても黒いスープを使ったしょうゆラーメンをまとめてこう呼んでるわけです。富山に来ると、至る所で「富山ブラック」という看板のラーメン屋さんを見かけます。検索で「富山 ブラック ラーメン」と書くと、すごくたくさ~ん店が出てきます。

見た目は黒いスープですが、味は店によって様々です。

とはいえ、「富山ブラックラーメン」には発祥であるお店があります。それが「大喜(たいき)」というラーメン屋さん。やっぱりおすすめしたいのは元祖のお店です!

創業は昭和22年(1947年)という老舗。富山県内で5店舗あり、地元民はこの店の名をみんな知ってるくらい定着しています。終戦間もないころに創業したわけですね。

「大喜」と「西町大喜(にしちょうたいき)」の違いは何?

たまにこのことが聞かれます。「大喜」がいま説明した5店舗あるチェーン店のことで、「西町(にしちょう)」にあるお店が「西町大喜」です。ここがさっき説明した昭和の創業第1号店です。 

今でこそ大喜は複数の店舗がありますが、店舗が増えたのは平成になってから。

もともとは「大喜」というお店自体が西町の1店舗だけだったので「西町大喜」とは呼ばれず、大喜といえばここでした。だから地元民としては大喜と言えば「西町大喜」を意味するわけです。それ以外の店舗を「大喜〇〇店」とか「〇〇にある大喜」と区別して呼びます。

当時は「門外不出」の味で、スープは自宅でつくったものをお店に運んできていました。店舗が増えたのは高橋さんが他界前に、お店の経営を別の会社に譲られた後のことです。

路面電車の駅「グランドプラザ前」から徒歩2分。「富山キラリ」から道路をはさんだすぐ隣です。創業者はお客さんから「オヤッサン」とか「マスター」と呼ばれた故・高橋さん。私は学生時代、このお店でアルバイトをしており、よく高橋さんと一緒にお仕事をさせて頂きました。ラーメンに関してはとてもこだわりを持っておられましたが、多弁ですごく楽しい人柄でした。

当時は口コミでお客さんが来るお店で、宣伝のようなものは見たことがなかったです。

私がアルバイトをしていた頃(30年ほど前)のことです。近隣の取材をしていた地元のテレビ局が「こんにちは~、店内を撮ってもいいですか~?」というノリでお店にやってきたことがありました。するとこのオヤッサン、メディア取材が嫌いで「ダメだ、ダメだ!」と追い出してしまいました。驚いたTV局スタッフの様子を今でも覚えています。

ふつう、テレビ局が取材に来たらお店の宣伝になるから歓迎しますよね(笑)ユニークな方でした…長い年月が過ぎ、今では全国ネットの「ヒミツのケンミンSHOW」で紹介されるまでになりました(2018年に放送)。

富山ブラックラーメンの特徴とその食べ方

さて、本題に入りましょう。

お店の外観はとても地味~な感じで、初めて来ると通り過ぎそうなくらい目立ちません。でもこのお店、地元民では知らぬ者はいません。

大喜の外観
のぼりには「元祖 富山ブラック」の文字。正真正銘の富山ブラック発祥のお店だが、あまり目立たない。

で、このお店の大きな特徴は、メニューであるラーメンが1種類しかないことです。一般的なお店は「みそラーメン・しおラーメン・とんこつラーメン」など、いくつかのスープの種類がメニューにありますよね。

大喜のラーメンは醤油と鶏ガラをベースとした「中華そば(並:1玉)・中華そば(大:1.5玉)・中華そば(特大:2玉)」のみです。

他のメニューは、ライス・おにぎり・生卵・大喜特製チャーシューメンマ・ソフトドリンクなどがあります。セットメニューとしてラーメンセット「中華そば(並)+ライス」もあります。(店舗によって若干、メニューに違いがあります)

注文の目安は、中学生以下や女性は「並」、男子高校生以上は「大」を注文すると良いでしょう。
「特大」は、他のラーメン屋さんに行ったときに「ラーメン大盛りで、ギョーザとかのセットもよく注文するよ」という人におススメの量といったところです。

大喜店内とラーメン
左:大喜店内。数々のサインの上に見える絵は、故・高橋氏のコレクション。 右:ラーメン(大)スープの色が特徴 

さあ、味ですが、しょっぱいです(笑)。しょうゆラーメンの味を「深く」した感じです。メンマ・チャーシューもしょっぱいです(笑)。どれから口をつけても、最初の一口はちょっとインパクト強いです。

食べ方のコツがお店に張り出されています。それは、「麺・チャーシュー・メンマをスープの中に混ぜる。そして同時に口の中に運ぶこと」です。そのあとは麺と一緒にモグモグとよく噛んで食べることです。噛んだ麺のほのかな甘さが口の中にじわじわと広がり、しょっぱい味との絶妙なバランスが醸(かも)し出されます。

この「醸し出される味わい」を体験すると、あなたも大喜ファンの仲間入りです!!大喜ワールドへようこそ!

大喜のラーメンなぜしょっぱくて、黒いのか

…にしてもなんで、ここまで黒くてしょっぱいスープにしてあるのでしょう?

このお店の創業は、終戦からわずか2年後の1947年。地域を復興するために、日本全国で多くの労働力が必要とされていた時代です。この近隣でも大勢の肉体労働者が日々、汗を流して働いていました。

労働者たち

今のようなエアコンなんてない時代。文字通り「汗水垂らして」彼らは必死に働く日々を送っていました。汗をかいて体内から塩分が失われると、人はしょっぱい味を求めます。そんな労働者たちのために高橋氏が濃いしょう油スープのラーメンをつくったところ、非常に喜ばれたことがしょっぱくて黒いスープのはじまりです。

この味のルーツには当時の労働者たちへの、故・高橋さんのこんな愛情があったのです。これが口コミで広がり、祖父母、父母、孫へと3代にわたって愛され続けているのが現在の大喜というわけですね。

元祖「富山ブラックラーメン」…その味のベースは、終戦間もない日本の復興を支えた労働者たちへの愛情。…一方で強烈な味ゆえでしょう、このラーメンを酷評しているサイトも見られます。

でも、この背景を知っていたら、大喜の味わいに深みを感じることができると思います。あとは、あなたの味覚で確かめてみてね!

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