水のエレベータを体験できる「富岩水上ライン」
所要時間:富山駅から徒歩12分
環水公園では「富岩(ふがん)水上ライン」という小型ボートでのミニクルーズが観光客のみならず、地元民の間でも人気があります。運行シーズンは3月下旬~11月下旬。寒い季節には運行されていないのでご注意ください。また、天候の悪い日は運行がされません。乗り場は、環水公園内にある運河に沿って歩き、「天門橋(てんもんきょう)」よりも向こう側にいくと見えてきます。
このクルーズには4つのコースがあります。
・Aコース 1,700円 岩瀬カナル会館→環水公園 (富山駅からカナル会館へは路面電車で行く。路面電車のチケット付き)
・Bコース 1,700円 環水公園→岩瀬カナル会館 (カナル会館から富山駅へは路面電車で戻る。路面電車のチケット付き)
・Cコース 1,400円 環水公園→水のエレベータ→環水公園(ボートで往復する。中島閘門の操作室を見学する時間がある)
・周遊コース 環水公園内を周遊 500円
小学生は料金が半額になり、小学生未満は無料です。所要時間はA・Bコースが60分、Cコース70分、周遊コースが20分。 それほど長くないのでスケジュールに入れやすいのではないでしょうか。

水のエレベーターを体験できるのはA,B,Cコース。運河を下っていく途中の「中島閘門(なかじまこうもん)」にこれがあります。水のエレベーターというもの自体が日本でも非常に珍しく、国の指定重要文化財でもあるので体験してみんなに自慢しましょう。
チケットは環水公園内にある乗船場で購入できます。船は50名程度が乗車できるものが3種類あり、クルーズ中はガイドさんが解説をしてくてます。ちなみに運河自体は川幅がそれほど大きくないためか、クルーズ中はほとんど揺れを感じません。船酔いする心配はほとんどないように思われます。
出発して5分ほどで中島閘門に到着。この中に船を一時停止させて、乗客が船に乗ったまま水位の調節がされます。

水位は奥と手前に見える門を閉じて調節する仕組みになっていて、写真に見える黄色い小屋が水の調節を行う操作室となっています。Cコースでは操作室を見学する時間があります。

中島閘門の中で停船している間、船の中から見ると下のような光景が見えます。右側に操作室のある黄色い小屋の見え方や、右側の壁の高さが変化しているのが分かります。

実はこの中島閘門は1934年(昭和9年)に造られた、非常に古いものです。ちなみに1934年にあった出来事を調べてみたら次のふたつが出てきました。
・渋谷駅で忠犬ハチ公像の除幕式が行われた。※ハチが生きているときにつくられており、ハチ自身もこの式に参列。
・ベーブルースらの全米野球選抜チームが来日する。※日本のプロ野球チーム誕生のきっかけになった出来事だそうです。
こんなに古い時代にこういった水門が建設されていたんですね…。
話を戻しましょう。この門を閉じて、水位の調節が行われるのは約5~6分ほど。ガイドさんからは座りながら見るように声がかけられますが、窓は開けたままでこの景色を楽しむことができます。岸に人がいるとお互いに手を振るなどの楽しい時間が過ごせます。
Aコースでは「上がる」エレベーター、Bコースでは「下がる」エレベーター、Cコースでは両方を体験できます。
富岩水上ラインの評判は?
このクルーズの評判を見てみると…
Googleの口コミでは 5点満点中、3.7点
トリップアドバイザーでは 5点満点中、4.5点
と上々のポイントを得ています。こういう口コミサイトってけっこう辛口な点数をつけられることが多いですが、その中でこれだけの評価が得られるというのはけっこうスゴイことだと思います。
このクルーズを利用できる環水公園内には世界一美しいスターバックスがあります(「富山にある世界一のスタバ」を見てね)。環水公園は映画やドラマに出てきそうな素敵な公園です。
富山に着いたら、素敵な環水公園と世界一美しいスターバックスを楽しみつつ、水のエレベーターのある中島閘門を体験するというリッチな時間を過ごしに行きましょう!
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