竜とそばかすの姫についてと、U(ユー)と、突如として現れた歌手「Bell(ベル)」
みなさんこんにちは!ハトポッポです!
今回は2021年公開のアニメ映画「竜とそばかすの姫」で彗星(すいせい)のごとく現れた歌姫について見てきましょう!
まずは、ベルの歌声をメドレーで振り返りましょう!
「竜とそばかすの姫」について
2021年7月公開の「スタジオ地図」による日本のアニメーション映画。原作・監督は「サマーウォーズ」・「未来のミライ」の細田守(ほそだまもる)氏。

「U(ユー)」と呼ばれる50億人以上が集うインターネット仮想世界と出会った女子高生を主人公とした物語。
2021年の国内興行収入第3位となる66億円の大ヒットを記録し、細田監督史上最大のヒット作となりました。第45回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞しています。
あらすじ
自然豊かな高知の田舎に住む17歳の女子高校生・内藤鈴(すず)は、幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。
母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは、その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。
曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日、親友に誘われ、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界「U」に参加することに。

引用:「竜とそばかすの姫」公式サイト
「U」では、「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身(アバター)を作り、まったく別の人生を生きることができる。

引用:「竜とそばかすの姫」公式サイト
歌えないはずのすずだったが、「Bell(ベル)」と名付けたAsとしては自然と歌うことができた。ベルの歌は瞬く間に話題となり、歌姫として世界中の人気者になっていく。

すずのそばかすがベルの顔のメイクとして反映されている
引用:「竜とそばかすの姫」公式サイト
数億のAsが集うベルの大規模コンサートの日。突如、轟音とともにベルの前に現れたのは、「竜」と呼ばれる謎の存在だった。

引用:「竜とそばかすの姫」公式サイト
乱暴で暴れまわる竜によりコンサートは無茶苦茶に。そんな竜が抱える大きな傷の秘密を知りたいと近づくベルだったが…
※ちなみに「as」は英語で「~として」の意。例えば映画やドラマで「マヴェリック役 トム・クルーズ」は「Tom Cruise as Maverick」と書きます。
「竜とそばかすの姫」の主題歌は誰が歌っているの?宇多田ヒカル?
この作品で誰もが驚かされるのが、冒頭から「歌うまっ!」と思わされる主人公の透き通った歌声。宇多田ヒカルの声みたいに聞こえるけど、どこか違う。
歌の部分だけ、別の人が歌っているのか?と思ってよーく聞いても、これは確かに主人公「すず/ベル」の声優さんの声なんですよね。
ということで、この声優さんはいったい誰なのかを調べてみました!
主題歌を歌うのは「天才」中村佳穂 (なかむら かほ)
1992年生まれの京都出身のシンガーソングライター。この作品の公開当時は29歳。
幼少期からすでに歌手か画家になりたいと決意。大学受験では入学こそしなかったものの、美術大学に現役合格するという才能の持ち主。
京都精華大学に入学しライブ活動を開始。実は音楽活動自体、開始するといきに何をして良いか分からず「音楽 始め方」と検索することから始めたのだそうです。
それでも2年生になった頃には年間約150回ものステージに立ち、CDを約3,000枚を販売。活躍の舞台を拡大していったそうです。
この時点で既に作詞・作曲をしていたのだとか。
2016年には日本の4大ロックフェスティバルのひとつ「フジロックフェスティバル」に出演。その実力は、くるりの岸田繁氏や高野寛氏らが賛辞を送るほど。
そしてテレビ朝日の「関ジャム 完全燃SHOW」で楽曲が紹介され、番組内の企画「売れっ子プロデューサーが選ぶ2018年マイベスト10曲」に選出されます。
翌年の2019年。中村さんの噂を聞きつけた細田監督が中村氏のライブに訪れ、「竜とそばかすの姫」への物語が動き始めます。
「中村佳穂というすごい人がいる」という話を聞いた細田監督が、京都をベースに活動していた中村のある1曲に感銘を受け、ちょうどその頃奈良で行われた靴屋「NAOT NARA」の4周年記念ライブに駆けつけることとなった。「中村さんの『そのいのち』 という曲を聴いて『わあ、すごい!』と。ライブは折坂悠太くんと対バンで、すごく良くて……。お店の人の計らいで打ち上げにも参加させてもらって深夜2時ぐらいまで飲んだんですよね」(シネマトゥデイ)
細田監督を感動させた「そのいち」。お客さんが一緒に歌う姿は劇中シーンを彷彿(ほうふつ)とさせますね。

引用:「竜とそばかすの姫」公式サイト
その後も何度か監督は中村氏のもとを訪れ、いよいよ「竜とそばかすの姫」へのオーディションを正式にオファーします。
細田監督自ら「すずを見つけ出す」と意気込んで開催したオーディションでの中村氏の表現力に、監督は驚いたそうです。
「今回の役はすずという普通の女子高生、そのアバターであるベルという歌姫、さらに歌唱の場面もある。その三つをこなせるのは誰だろうと。中村さんは、歌の表現力があるのは当然わかっていたんだけど芝居については未知数で。だけど、原稿を読んでもらったら『この人だ!』と。それから1か月ぐらいスタッフの間で話し合って、オファーさせていただきました」(シネマトゥデイ)
主人公の歌手「ベル(Bell)/すず」を演じた中村氏にとって声優は初挑戦
人生で初めての声優への挑戦は中村氏にとって以試行錯誤の日々だったのだとか。
「何から練習したら良いのか分からなかったので、ベルの時はヒールの高いパンプスを履き、すずの時にはなるべく低い靴を履いて喋ってみたりと、服装に手伝ってもらいながら、すずとベルを演じ分けました(中村氏)」
中村氏が細田監督の作品に出合ったのは、高校時代に「時をかける少女」を観に行ったとき。
「そんな自分がまさか細田監督の作品に参加することになるなんて、嬉しい気持ちです(中村氏)」
こういう背景を知ると、この映画の見え方、歌の聴こえ方が違ってきますね…
冒頭のカッコイイ歌「ララライ…」の曲名は?
「ララライ ララライ….」で始まるこのカッコイイ主題歌の題名は「U(ユー)」。この映画のメインテーマとして書き下ろされた楽曲。
音楽集団・millennium parade(ミレニアムパレード)の常田大希が作詞・作曲を担当。
イントロが力強く、「どんな曲なんだろう?!」とワクワクさせてくれますね!ライブで聴いたら、もっと圧倒的な迫力なんでしょうね!
映画の公開前に先行配信されたこの曲はオリコンが発表する「週間デジタルシングルランキング」でリリース初週から4週連続首位を記録。
同年8月にCDがリリースされると、8月30日付のオリコン「週間シングルランキング」で18,721枚を売り上げ4位というスマッシュヒットを記録しています。
この美しくパワフルな歌唱力が「鳥肌モノ」と話題を呼びました。
さらに中村氏はこの年の紅白歌合戦にも出場し、この曲を披露。まさにシンデレラ・ストーリーです!
まとめ
今回は「竜とそばかすの姫でベルの歌を歌ってる人はだれ?」というテーマで中村佳穂 (なかむら かほ)さんについて紹介しました!
透き通るような歌声が本当に素敵です。今後の活躍に期待しましょう!
それでは良い1日を!ハトポッポでした!
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