“勝利の法廷式”ネタバレ4話 感想&考察 CASE4に隠されたメッセージ

この記事は「勝利の法廷式」第4話のあらすじとネタバレ・考察についてです。

ご注意下さい。

ここで紹介するのは次の内容です。

  1. あらすじ
  2. 4話の要点
  3. 感想
  4. 連続女性殺人事件の考察

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もくじ

“勝利の法廷式”ネタバレ4話 感想&考察:あらすじ

蘭(志田未来)は、ある特殊詐欺事件で逮捕された大学生・翼(奥野壮)の弁護を担当することに。

翼は詐欺の末端である“受け子”で、一人暮らしの高齢者からキャッシュカードを騙し取ろうとしたのだ。

接見のために警察署を訪れた蘭と蒼(髙橋優斗)は、刑事の北見(淵上泰史)から翼が容疑を否認していると聞かされる。

翼は蘭と蒼に、求人サイトで見つけたアルバイトに応募して指示通りに仕事をしただけで詐欺とは知らなかったと語る。

翼は、高額報酬に釣られた若者が知らないうちに詐欺に加担させられる“闇バイト”に手を染めてしまったと思われた。翼が何も知らなかったと立証できれば、罪には問われない。

蘭は「一緒に頑張りましょう」と翼を励ます。

黒澤(風間俊介)は蘭に、闇バイトをやっている人間のほとんどが詐欺と認識しているのが現実だと告げる。

翼が嘘をついているのではないかと疑う黒澤に対して、蘭は翼の無実を信じていた。

日本の刑事裁判の有罪率は99.9%であり、起訴されて刑事裁判になれば勝ち目はない。蘭たちは不起訴処分に持ち込む方針で、調査を進めるも思うように運ばない。

そして翼は起訴され、蘭たちは0.1%の可能性に賭けるしかなくなる。

そんな中、第一回公判が開かれる。

黒澤は、傍聴席で女性の遺影写真を見ている青年・大貴(岩井拳士朗)に気付き不審を抱く。

証言台に立った翼は起訴状の内容を否認し、詐欺の認識はなかったと改めて主張。

蘭は黒澤の台本に従って翼への質問を重ね、裁判は蘭たちの想定通りに進むかと思われた。

しかし、検察官の堀内(阪田マサノブ)からとんでもない事実が明かされる。翼を救うための筋書きが根底から覆された蘭は、行き詰まってしまい…。

遺影を抱く謎の青年は、一体何者なのか? 闇バイトの裏側には、恐るべき真実が隠されていて――!?

“勝利の法廷式”ネタバレ4話 感想&考察::CASE4に隠されたメッセージ

特殊詐欺のトップ「金主」が北見昌彦が警察官だったこと。

そして、取り調べの後、釈放されていたこと。

引用:勝利の法廷式HP

釈放直後、北見昌彦が殺害されたことも驚愕の結末でしたが、なせ警察の取り調べから逃れることができたのか。

ここがかなり引っかかる点に思えます。こんなツイートがありました。

今回の”勝利の法廷式case4”の物語が見せようとしているのは、ここではないかな~…と?

「どっちなんだ?味方?敵?」

警察というのは無条件に「味方だ」と私たち視聴者は思ってしまいます。

実際に今回のエピソードで刑事の北見昌彦が黒幕だと疑った人は少数だと思います。

だからこそ、金主の正体が刑事だというのを見せられて…

となるわけです。

ちなみに私も同じく「え?ホンマかいな?!刑事ぃ?!」でした(笑)!

まさに黒澤仁が言っている「簡単に人を信じるな」をストーリーでまるごと見せられた感じです。

これが、今回のエピソードが伝えようとしているメッセージのように思えます。

↓↓case2の、コレですね↓↓

↑この言葉の「人間・人物・人」を「組織」に置き換えることもできる、と言われてる気もします。

ここから匂うことは、この事件は警察が組織がらみで関わっているかもしれないということ。

だから北見は釈放されたのではないか?殺害されましたが…

例えば、実は北見自身が潜入捜査をしていた、とか。

または北見を逮捕すると警察にとってマズいことが露呈する、とか。

村山翼は亡き恋人へのメッセージの中で「相手はいつもボイスチェンジャーを使っている」と書いていました。

引用:勝利の法廷式HP

信号機の音の時に通話していた金主は、北見でした。

しかし、その他の時(村山翼が受け子になった当初など)の通話相手は「別の金主」だった可能性も考えられる。

となると、村山の恋人を脅迫していたのも「別の金主」という可能性も出てくる。

つまり金主は、実は複数いるかもしれない。(こんなん言い出したらキリがないですが..)

これまでの”勝利の法廷式”の個々の裁判は、私たち視聴者に様々な事例と意外な結末があることを見せてきています

それぞれのケースと同時進行で、物語は連続女性殺人事件についても少しずつベールを剝がしてきています。

こういった流れの中で、今回の”case 4″は見る者に「警察が人を欺(あざむ)く」というパターンを示し、先ほどの黒澤仁のメッセージを伝えている気がします。

あと、黒澤仁についての考察も別記事でまとめています。

第4話で流川大治郎が彼のことを調べた経歴(一瞬だけ見えたやつ)もコチラにまとめました。

なんと、黒澤仁ってお父さんが「TV局お抱え」の脚本家だったんですね…

↓↓詳しくはコチラにあります↓↓

では、”勝利の法廷式”の今後のメインとなる連続女性殺人事件について見て行きましょう。

“勝利の法廷式”ネタバレ4話 感想&考察:連続女性殺人事件と冤罪(えんざい)

“勝利の法廷式”ネタバレ4話 ネタバレ考察: 公式HPの意味深な一文

“勝利の法廷式”の公式HPにはすご~く意味深長な一文があります。

蘭が救えなかった親友の事件の謎。そして、黒澤が抱えている謎。
2つの謎が絡み合い、 徐々に真実が明らかになり、1つの事件に繋がっていく

“勝利の法廷式” 公式HP

これらを踏まえて、考察を記します。

「親友の事件の謎」というのは、早乙女花が夫を殺害していないという冤罪のことでしょう。

黒澤の抱える謎については様々あります。

まずは「連続女性殺人事件」から見て行きましょう。

※以下はドラマに見られる新聞も参照しつつ、まとめてあります。

“勝利の法廷式”ネタバレ4話 ネタバレ考察:連続女性殺人事件とは

2018年から起こっている連続女性殺人事件。次の4人が犠牲となっています。

※読み方には誤りがあるかもしれません。ご了承下さい。

  • 2018年 赤羽二乃(27) 「読み:あかばね にの」
  • 2019年 黛十和(31) 「読み:まゆずみ とわ」
  • 2020年 真野時絵(29)「読み:まの ときえ」 
  • 2021年または2022年 瓜生二重(25)「読み:うりう ふたえ」

事件の始まりは2018年の赤羽二乃の殺害事件。当初は通り魔事件とされていました。

しかし翌年、フラワーデザイナーの黛十和の殺害事件が発生。

この人物が、黒澤仁の婚約者で、第一発見者も彼です。

赤羽二乃殺害と共通点があった(おそらく下記のもの)見られたことから連続殺人事件として、警察は捜査本部を設置。

その後、真野時絵・瓜生二重の2名が相次いで殺害されています。

4人の殺害には次の共通点あります。

  • 殺害に塩化カリウムの注射器が使用されている。
  • 遺体は膝を抱えた姿勢になっている。
  • 左薬指には5つの指輪がはめられている。

「連続殺人事件」と呼ばれるのはこのためでしょう。

ちなみに「塩化カリウム」はウィキペディアによると、次のように書かれています。

血液中のカリウムが高濃度になると心不全になることから、動物に対する安楽死などの目的で心停止液としても利用される。また、アメリカ合衆国では薬物による死刑執行時に使用する薬物としても知られる。

引用:ウィキペディア

そして、「遺体は膝を抱えた姿勢になっている」について。

ドラマの写真を見てふと思うのが「お腹の中にいる胎児の姿勢」みたいだな…と。

あくまでただの印象なのですが、真犯人は何かのメッセージをこの姿勢で示そうとしていると思います。

5つの指輪は、犠牲者の数を示しているようです。5人目は今後のストーリーの中で出てくると思われます。

あるいは未然に防ぐか…

いずれにせよ、この犯人は妻の早乙女花に殺害された早乙女漣(れん)とされています。

早乙女漣について見て行きましょう。

“勝利の法廷式”ネタバレ4話 考察:早乙女漣(れん)が連続殺人事件の犯人とされた理由

早乙女漣は「東都出版社」に出入りしているフリーライター。殺人事件などの記事を主に書いていた人物。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:早乙女漣(れん)が連続殺人事件の犯人とされた理由
引用:勝利の法廷式HP

関係者は彼のことを次のように話しています。

(早乙女漣は)事件に深入りするため、犯人に傾倒するような一面がある

ドラマ内の新聞記事より

そして、早乙女漣は殺害された後に連続女性殺人事件の犯人として断定されています。

4人の連続女性殺人事件の犯人が…(中略)早乙女漣であると断定された。

自宅からは殺害された女性のDNAが付着した注射器や遺体から検出されたものと同じ塩化カリウム、被疑者の女性の左薬指に装着されていた指輪などが大量に発見された。

ドラマ内の新聞記事より

しかし、犯人とされる彼の死亡により連続殺人事件は「容疑者死亡により不起訴」となりました。

不起訴になると?

原則として刑事事件としては終了し,警察や検察などの捜査機関も捜査を終了して,その後に刑事裁判が開かれることもありません(例外的なものとして、新たな証拠が発見された場合等には再度捜査をして起訴される場合もある)。 

4人の女性の事件は全て闇に葬り去られた形となります。

この連続殺人事件と、早乙女漣の殺害に「真犯人」がいると仮定すると、真犯人には最も都合の良い結末と言えます。

この物語には、連続殺人事件・早乙女漣の殺害の真犯人がいる。

この「真犯人がいると考察する理由」は後述の【”勝利の法廷式” 「早乙女花は冤罪」という確信】から述べていきます。

4人中、2番目の犠牲者は黒澤仁の婚約者、黛十和でした。

“勝利の法廷式”ネタバレ4話 考察:黛十和発見時の黒澤仁の不自然な行動

第3話にて、黒澤仁の婚約者だったことが明らかになりました。

そして、黛十和の手の近くには、婚約指輪が外され、5つの指輪がはめられていました。

気になる点は、状況が不自然なことです。

普通、婚約者が雨の中倒れているのを見つけたらどうするか。

救急車を呼び、雨に打たれない場所に運び、到着までの間に胸骨圧迫法(心臓マッサージ)などの応急措置などの対応をするのではないでしょうか。

しかし、あの場面を見る限り、彼は黛十和の死を悟っているようでした。

だから雨の中、心臓の動きや脈も確認していない。すでに死んでいることを理解している。

だから応急処置をする気配すらありませんでした。

「ああ、もう死んでいる」と悟りながら彼女の名を呼びつつ、既に諦めている。

新聞記事にはこう記されています。

通報者の話からも、婚約者の悲痛な叫びが聞こえてくる。

遺体の第一発見者でもある黒澤さんは、救急車が到着するまでずっと十和さんのもとを離れずにずっと彼女の名前を呼び続(←記事はここまで)

引用:ドラマ「勝利の法廷式」第3話より

記事によると「通報者」がいたことが分かります。

黒澤自身が警察に通報していたのではない、ということです。

「救急車が到着するまで…」とありますが、彼が救急車を呼んだのなら、先述した対応を取るはず。

救急車を呼んだんは「通報者」と考えたほうが良さそうです。

おそらく彼女の姿を公園で見つけた時点で、何が起こったのかを知っていたのでしょう。

では、誰が黒澤仁をあの現場に呼んだのか。

それは犯人だと考えるのが自然だと思います。

彼に「公園に黛十和の遺体がある」と連絡をしていて、行ってみたら本当にそうだった、という流れではないでしょうか。

それまでに何があったのかは、まだ分かりません。

いずれにせよその後、黛十和殺害の犯人とされる早乙女漣を妻の早乙女花が殺害した、という展開となります。

神楽蘭は「早乙女花は夫を殺害していない」と彼女を弁護するも、裁判に敗れ懲役刑を受けます。

しかし、神楽蘭は早乙女花に再審を促します。

「早乙女花は冤罪」と証明するためです。

黒澤仁については、次の記事でまとめています。

“勝利の法廷式”ネタバレ4話 考察:「早乙女花は冤罪」という神楽蘭の確信

第2話終盤にて早乙女花の面会に訪れた神楽蘭はこう言います。

花の冤罪を晴らす。真犯人を見つけ出して、必ず無実を証明して見せる

ここまで断言できるのは、「早乙女漣の殺害には真犯人がいる」という確信があるからだと思います。

その「確信」はどこから来るのか?さらに話を第1話の冒頭までさかのぼります。

こんなシーンがあります。

早乙女花の裁判のなか、証人らしき女性が「覚えていません」と発言し、「え?」神楽蘭が目を大きく見開く場面があります。

それまで懸命に顔を上げていた早乙女花も、この瞬間に失望したように顔を下に向けていきます。

この女性は弁護側に有利に働く証言をするはずだったのではないでしょうか。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:「早乙女花は冤罪」という神楽蘭の確信
引用:勝利の法廷式 第1話より
「覚えていません」の瞬間、蘭・花の様子が変化

神楽蘭も早乙女花も、この証言が裁判の方向を彼女らの有利な方向に決定づけると考えていた。

しかし、この女性の裏切りで有利になるはずの裁判はひっくり返ったのではないでしょうか。

「覚えていません」の直後、神楽蘭は硬直。

画面も不穏な雰囲気の編集となり、懲役12年が言い渡される場面へと移ります。

では、この女性は何者なのか。

実はこの人が事件当日の花の帰宅時間、または早乙女宅に第三者がいた可能性を知る超重要人物だったと推測します。

裁判は敗れました。

しかし神楽蘭は「早乙女花の帰宅時刻は事件発生時刻と食い違う」という決定的な真実をここから得ていたのだと思います。

だから、神楽蘭は早乙女花は冤罪(えんざい)だと確信しているのではないでしょうか。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:「早乙女花は冤罪」という神楽蘭の確信
引用:勝利の法廷式 インスタグラム

新聞に書いてある判決内容の一部を要約すると次のようになります。

早乙女花は2021年7月20日19時ごろ自宅に帰宅した際、夫の早乙女漣と言い争いになり包丁で刺殺した。

早乙女花はこれを否認。

被告が帰宅時間を証言するもその時に目撃した住人がいないため、虚偽の証言とされた。

犯行時には2人の自宅アパートからは大きな叫び声を聞いたという証言が相次いでいることから、早乙女花は懲役刑となった。

重要なのは「早乙女花の事件の当日の帰宅時間」です。

早乙女花が帰宅した時には既に夫は殺害されていたというのが真実なのだと思います。

しかし、それを証明するはずの証人の裏切りに遭う形で裁判は決し、新聞にもこのように載ったのだと思われます。

神楽蘭はこの真実について、別の角度からの証明を試みようとしていると思われます。

では、誰が何の目的・動機で早乙女漣を殺害したのでしょうか。

“勝利の法廷式”ネタバレ4話 考察:早乙女漣の殺害目的と真犯人

「誰が」は、まだ分かりません。

とりあえず、こういう人をイメージしておきましょう。

目的は「早乙女漣の口封じ」の可能性が高いと思います。

先述した内容を振り返ります。

早乙女漣は殺人事件などの記事を書くフリーライターでした。関係者は彼についてこう述べています。

「事件に深入りするため、犯人に傾倒するような一面がある」

彼は連続女性殺人事件を追い、深入りした結果、「真犯人」に辿り着いた。

これを知った真犯人は、彼の殺害計画を立てる。そこで利用したのが彼の「犯人に傾倒するような一面」。

「殺人事件に傾倒した早乙女漣自身が、連続女性殺人事件を起こした」という構図にする計画です。

こうすれば、ライターとしての早乙女漣を知る関係者には「まさかとは思ったが…」という印象も与えられる、と。

自宅に連続女性殺人事件の証拠品を持ち込んでおき、警察に発見させれば、この計画は成功するというシナリオになります。

あとは「早乙女漣殺害の容疑者」を妻の早乙女花に仕立て上げる。

早乙女花の帰宅時間を把握し、タイミングを合わせて事を起こす。

そうすれば近隣の住民が早乙女宅から大声などが聞こえても「夫婦によるもの」と思わせることができる。

この策略に早乙女花はハメられてしまった、という仮説で考えています。

早乙女花の冤罪を証明することは、真犯人の調査と表裏一体となります。

勝利の法廷式の物語の進行は、神楽蘭が真犯人に辿り着く展開となっていくと思います。

ここで、少し話を戻します。

最初の早乙女花の裁判で、証人はなぜ「覚えていません」と裏切ったのか、を考察します。

“勝利の法廷式”ネタバレ4話 考察:証人はなぜ裏切ったのか

これはまだ自信ありませんが…ここから先は妄想に興味がある方だけ読んでください。

第2話を見て、ふと思ったことです。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:証人はなぜ裏切ったのか
引用:引用:勝利の法廷式 第1話より

「覚えていません」と言った理由は、カネで買収されたのではないか…くらいしか今のところ分かりません。

しかし、誰が何の目的でこの証人を動かしたのか、にはある仮説を考えています。

流川大治郎が関係しているではないか。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:証人はなぜ裏切ったのか
蒼(髙橋優斗)の父・大治郎(升毅)
引用:勝利の法廷式インスタグラム

早乙女花の裁判の記事にはこう記されています。

弁護人は、住民の目撃情報は検察側に操作されていると主張している。

「弁護人」は神楽蘭のことです。

「住民の目撃情報」というのは、早乙女花の帰宅時間につながる情報になってくるはず。

神楽蘭は「覚えていません」の証人を始め、他の住民の目撃情報にも違和感を感じ、こう主張したのでは?

住民の情報は検察側ではなく、弁護側に行われている、というのが真相なのではないか。

目的は、神楽蘭を自分の事務所から排除するためです。

裁判に敗れた後、流川大治郎は励ましの言葉どころか、彼女にこう吐き捨てました。

「あなたのせいで、事務所の信用は地に落ちました。あなたは流川総合法律事務所の恥です」

実際に裁判の後、神楽蘭は事務所どころか法曹(ほうそう)界から降りています。

これは流川大治郎にとって、願ったり叶ったりの結果だったのではないでしょうか。

では、なぜ彼は神楽蘭を追い出したかったのか?

キーになるのは息子の流川蒼。

父の大治郎はいずれ、息子に事務所を継がせたいのではないか。

そこまでは思っていなくとも、息子を「勝つ弁護士」にしたい思いが強いということは想像できます。

自分の息子ですから。

しかし手段を選ばない父を嫌い、大治郎の事務所を辞めて神楽蘭のもとにやって来ます。

蒼は父の心を見透かしています。

「父は僕が出元から離れることを良く思ってないんです…(中略)ここ(父の事務所)にいるしかないんだって分からせるために..(中略)ウチを潰そうとしているんですよ」

そんな蒼の父・流川大治郎の価値観はその発言や行動から伺うことができます。

  • 「(やり方が)汚いかどうか判明するのは判決の後だ。勝てば全て正しくなる」
  • 「いかに不都合なことを隠して有利に進めるか。裁判は情報戦です」
  • 「勝つ以外に何がある?」

「勝つ」ことに対して手段を選ばない価値観が際立っています。「勝つのが正義」という立場。

勝つためには真実であってもねじ伏せる、という強硬さが第2話にて住民への吹き込みという方法で表現されています。

勝つためなら真実は必要ないという姿勢が言葉にも行動にもハッキリと見て取れます。

これに対し、神楽蘭の価値観は大きく異なります。彼女に聞かれる言葉はこうです。

  • 「真実の先が大切なんです。目の前にいる人たちの未来です。裁判が終わったあとも、生き続けてほしい」
  • 「裁判は弁護士同士のケンカじゃない。依頼者やその周りにいる人たちが問題を解決して前向きに生きられるようにするための場なんだから」

ちなみに「真実の先が…」については黒澤仁に「それは理想論だ。勝たなければ意味がない」と言い返され「それは分かっています」と答えています。

「勝つ」ことが重要だという事実は認めつつ、上記の姿勢と言うわけです。

流川大治郎と違い「依頼者」を主語にした言葉が聞かれるのが特徴のように見えます。

流川蒼は神楽蘭のことを「先輩、先輩」と慕っていて、尊敬していることもよく伺えます。

神楽蘭が流川大治郎の事務所にいたころからこういう姿だったのだろうとも想像できます。

大治郎は父親としても弁護士としても、自分とは真逆の神楽蘭に息子を取られるのは不愉快極まりない。

「オマエが追いかけるべきはコイツじゃない、父であるオレだ」と分からせたい。

そこに訪れたのが、世間が大きく注目し、かつ依頼人が神楽蘭の親友である裁判。

ここで彼女を引きずり落とし

「ほら見ろ。神楽のマネなんかしていたらオマエもいずれこうなるぞ!」

という見せしめの場にする格好のチャンスと、大治郎が思ったとしても不思議ではないのでは?

あとは得意の情報操作というわけです。

ということは、流川大治郎は真犯人を突き止めている可能性もあります。

第4話のラストのシーンの蒼との会話で気になる言葉を発しています。

  • 「お前はまだあの事件にこだわってるようだな」
  • (首を振って)「人生を棒に振るな」

「あの事件」というのはおそれく「早乙女一家の事件」で早乙女花が有罪判決となったことでしょう。

「人生を棒に振るな」が気になります。

早乙女一家の事件の真犯人を流川大治郎は知っていて、証拠を握りつぶした。

これを再審すると、事によっては流川蒼は「人生を棒に振ることになる」という響きにも聞こえます。

もしかしてこの事件、流川蒼が関わっている…?

または、「真犯人」は戦うにはあまりにも恐ろしい相手・または組織で、人生を棒に振るほどの返り討ちに遭うリスクがある…?

…とはいえ、これについてはまだ分かりません。

最後に、ちょっと気になるシーンについて触れます。

“勝利の法廷式”ネタバレ4話 考察:蘭は何を見て「ギョッ」とした?

第2話の終盤、神楽蘭が早乙女花のアパートに駆けつけるシーンがあります。

彼女のちょっと後ろに黒澤仁がいた、あのシーンです。

蘭がパトカーを目で追う顔が映し出されます。

この時、彼女の表情が「ギョッ」とした形相になります。

パトカーの方向を見ているので、その方向に「驚くべき何か」を見たのでは?と思いました。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ感想:蘭は何を見て「ギョッ」とした?
引用:引用:勝利の法廷式 第2話より
パトカーを目で追う場面
目つきに変化。何を見た?

「あれ?そんあシーンあった?」という人は、見逃し配信でもう1回チェックしましょう!

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第4話までのネタバレ考察は以上です!ハトポッポでした!

他のエピソードについては以下をどうぞ!

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