“勝利の法廷式”ネタバレ5話 感想&考察。黒澤仁はあの事件の真犯人なのか?

この記事は「勝利の法廷式」第5話のあらすじとネタバレ・考察についてです。

ご注意下さい。

ここで紹介するのは次の内容です。

  1. あらすじ
  2. 5話の要点
  3. 感想
  4. 連続女性殺人事件の考察

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もくじ

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 感想&考察:あらすじ

蘭(志田未来)の事務所に、子役時代の友人・紗世(堀田茜)が妹に連れられてやってきた。もうすぐ結婚するという紗世は幸せそうだが、妹は姉が騙されていることに気付き、相談に来たのだ。

紗世の結婚相手は、SNSで知り合ったハン・ジエンという男。

しかし、紗世はジエンと直接会ったことがなく、彼に頼まれて300万円を送金していた――彼女は、国際ロマンス詐欺に引っかかってしまったらしい。

妹は蘭に、紗世の目を覚ましてほしいと頼む。

弁護士の立場では返金の手伝いしかできないと戸惑う蘭。

すると黒澤(風間俊介)が「探偵になればいい」と言い出す。そこで蘭たちは、ハン・ジエンの正体を突き止めることに。

蘭と黒澤は、紗世とジエンのビデオチャットをモニタリングする。

黒澤は紗世に、ジエンをおびき出すためのやり取りを書いた台本を渡し、その通りに話すようにと伝えていた。

演技に自信がないという紗世に、蘭は子役時代の演技スキルを紗世に伝授する。

そして紗世は、ジエンと直接会う約束を取り付けることに成功。紗世とジエンの待ち合わせ場所に、蘭と蒼が向かい待ち伏せる。

しかし現れたのは、ジエンとは似ても似つかない近藤(篠山輝信)という人物。近藤は、そんな男のことをまったく知らないという。

後日、蘭たちは改めて、紗世を連れて近藤に会いに行く。近藤と対面した紗世は、突然泣き出し…。

一方、蒼(髙橋優斗)は、黒澤の婚約者である黛十和(入来茉里)が連続女性殺人事件の被害者だったことを知り、黒澤の正体に疑問を抱き始める。

紗世が近藤を訴え、裁判を起こす。

蒼は、今回の弁論は自分がやりたいと言い出し、蘭も承知する。裁判が始まり、順調に弁論を進める蒼。そこに、思いがけない横槍が入り――!?

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 感想&考察:物語の要点

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 要点 ディープフェイク

ポイントは「誰も疑わないもの」として、ディープフェイクが使われた点

私たち視聴者は「モニターの人物はハン・ジエン」と一度思うと「これはフェイク」とは夢にも思いません。

また、前回のエピソードでは闇バイトの「金主(きんしゅ)」が現役の刑事でした。

刑事は「逮捕をする側」と見る側の多くは頭に刷り込まれているので疑うこともありません。

共通点は、誰もが無条件に「真実・本物」と思い込んでいたものが、実はフェイク(ニセ物)だったということ。

連続してこういう結末を見せられると、連続女性殺人事件の真犯人も実は…というパターンに?と思わせるものがあります。

黒澤がよく言う「簡単に人を信用するな」のインパクトを徐々に強めてきているようにも見えます。

ちなみにこれはハリウッド俳優、モーガンフリーマン(上)のディープフェイク。

そして、近藤の妻が行なった例の行動はあの事件を連想させます。

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 要点 犯人を仕立て上げる

近藤の妻が、夫を犯人に仕立て上げるように社長室に紗世の送ったプレゼントを置きました。

これが「近藤がハン・ジエン」だという証拠にした。夫は完全に不意を突かれた格好です。

これは、連続女性殺害事件の犯人とされる早乙女漣の自宅での証拠品発見と状況が似ています

※後述の【早乙女漣(れん)が連続殺人事件の犯人とされた理由】参照。

見る者にそれとなく「こういうやり方がある」と見せている気配を感じます。

そしてこの事件の根幹は黒澤が言う「悲しみは怒りでしか完結しない」でした。

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 要点 悲しみは怒りでしか完結しない

近藤の妻の犯行の動機は「夫から愛されたかった」でした。

しかし、裏切られた悲しみが怒りに転化した。

前回の物語も、妹を失った兄の悲しみは復讐という怒りへ一直線でした。

黒澤は「たとえ法を犯しても、怒りは彼のもの」と当事者の復讐心を否定はしていません。

黒澤の心に住む「怒り」を表現していて、彼の今後の行動が気になります。

そして、彼を早乙女漣殺害の犯人と疑う蒼。

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 要点 蒼は不正を知っている?

今回のCASE5で存在感を強めたのが蒼でした。めっちゃカッコよかったですね。

そんな彼は早乙女漣を殺害した真犯人として、黒澤に疑いの目を向けています。

これが意味するのは「連続女性殺人事件の犯人は早乙女花ではない」と蒼が考えているということ。

つまり、花が冤罪だと捉えている。

なぜ、そう思うのか。

父の大治郎が早乙女漣殺害事件の裁判で、真実を不正操作したことを知っているからではないでしょうか。

それを引っくり返して、花の無実を証明しようとしている蒼に対して

「お前に何ができる」

と大治郎が嘲笑しているという構図に見えます。

日本の刑事裁判の有罪率は約99.9%。 逆に言うと無罪を勝ち取れる確率は0.01%。

CASE4【正義】の予告にも「刑事裁判の勝率0.01%に挑む!」とありました。

大治郎の嘲笑には、この現実もあるのでしょう。それだけでではなさそうですが…

そしてまたもや登場したの大治郎の部下、藤堂。

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 要点 藤堂が事実上の「負け」

裁判自体は「訴えを取り下げる」で、彼女にとっては「負け」ではありませんでした。

しかし、蘭は裁判の根幹にあった真実を暴き、真犯人をあぶりだしました。

黒澤の力を借りたとはいえ、近藤の妻に対する違和感を悟った点でその実力は十分と言えるでしょう。

近藤にとっては「真実に至ってなかった」という点では事実上の負けです。

欄には連敗を食らっているうえ前回、前回では大治郎に「あなたを買い被っていた」と言い放たれています。

藤堂にはいよいよ「崖っぷち」の状態です。

追い詰められた藤堂がどんな行動にですか、ちょっと気になるところではあります。

今回のエピソードを踏まえて、連続女性殺人事件について考察します。

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 感想&考察:連続女性殺人事件と冤罪(えんざい)

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 考察: 公式HPの意味深な一文

“勝利の法廷式”の公式HPには意味深な一文があります。

蘭が救えなかった親友の事件の謎。そして、黒澤が抱えている謎。
2つの謎が絡み合い、 徐々に真実が明らかになり、1つの事件に繋がっていく

“勝利の法廷式” 公式HP

これらを踏まえて考えて行きましょう。

「親友の事件の謎」というのは、早乙女花が夫を殺害していないという冤罪のことでしょう。

黒澤の抱える謎については様々あります。

まずは「連続女性殺人事件」から。

※以下はドラマに見られる新聞も参照しつつ、まとめてあります。

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 考察:連続女性殺人事件とは

2018年から起こっている連続女性殺人事件。次の4人が犠牲となっています。

※読み方には誤りがあるかもしれません。ご了承下さい。

  • 2018年 赤羽二乃(27) 「読み:あかばね にの」
  • 2019年 黛十和(31) 「読み:まゆずみ とわ」
  • 2020年 真野時絵(29)「読み:まの ときえ」 
  • 2021年 瓜生二重(25)「読み:うりう ふたえ」

事件の始まりは2018年の赤羽二乃の殺害事件。当初は通り魔事件とされていました。

しかし翌年、フラワーデザイナーの黛十和の殺害事件が発生。この人物が、黒澤仁の婚約者。

第一発見者も彼です。

赤羽二乃殺害と共通点があった(おそらく下記のもの)が見られたことから連続殺人事件として、警察は捜査本部を設置。

その後、真野時絵・瓜生二重の2名が相次いで殺害されます。

4人の殺害には次の共通点あります。

  • 殺害に塩化カリウムの注射器が使用されている。
  • 遺体は膝を抱えた姿勢になっている。
  • 左薬指には5つの指輪がはめられている。

「連続殺人事件」と呼ばれるのはこのためでしょう。

ちなみに「塩化カリウム」はウィキペディアによると、次のように書かれています。

血液中のカリウムが高濃度になると心不全になることから、動物に対する安楽死などの目的で心停止液としても利用される。

また、アメリカ合衆国では薬物による死刑執行時に使用する薬物としても知られる。

引用:ウィキペディア

日本でも犯罪に使われるニュースを見かけます。

そして、「遺体は膝を抱えた姿勢になっている」について。

ドラマの写真を見てふと思うのが「お腹の中にいる胎児の姿勢」みたいだな…と。

真犯人は何かのメッセージをこの姿勢で示そうとしているのでしょう。

5つの指輪は、犠牲者の数を示しているようです。

5人目は今後のストーリーの中で出てくるはずです。または犠牲になる前に助けられるかも。

いずれにせよ、事件の犯人は早乙女漣(れん)とされています。

早乙女漣について見て行きましょう。

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 考察:早乙女漣(れん)が連続殺人事件の犯人とされた理由

早乙女漣は「東都出版社」に出入りしているフリーライター。

殺人事件などの記事を主に書いていた人物。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:早乙女漣(れん)が連続殺人事件の犯人とされた理由
引用:勝利の法廷式HP

関係者は次のように話しています。

「(早乙女漣は)事件に深入りするため、犯人に傾倒するような一面がある」

そして、早乙女漣は殺害された後に連続女性殺人事件の犯人として断定されています。

4人の連続女性殺人事件の犯人が…(中略)早乙女漣であると断定された。

自宅からは殺害された女性のDNAが付着した注射器や遺体から検出されたものと同じ塩化カリウム、被疑者の女性の左薬指に装着されていた指輪などが大量に発見された。

ドラマ内の新聞記事より

しかし、犯人とされる彼の死亡により連続殺人事件は「容疑者死亡により不起訴」となりました。

不起訴になると?

原則として刑事事件としては終了し,警察や検察などの捜査機関も捜査を終了して,その後に刑事裁判が開かれることもありません(例外的なものとして、新たな証拠が発見された場合等には再度捜査をして起訴される場合もある)。 

4人の女性の事件は全て闇に葬り去られた形となります。

この連続殺人事件と、早乙女漣の殺害に「真犯人」がいると仮定すると、真犯人には最も都合の良い結末と言えます。

この物語には、連続殺人事件・早乙女漣の殺害の真犯人がいると思います。

この「真犯人がいると考察する理由」は後述の【”勝利の法廷式” 「早乙女花は冤罪」という確信】から述べていきます。

4人中、2番目の犠牲者は黒澤仁の婚約者、黛十和でした。

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 考察:黛十和発見時の黒澤の不自然な点

第3話にて、黒澤の婚約者だったことが明らかになりました。

そして、十和の手からは婚約指輪が外され、5つの指輪がはめられていました。

気になる点は、状況が不自然なことです。

普通、婚約者が雨の中倒れているのを見つけたらどうするか。

まず、全力で走っていきます。そして次のことをを絶対にしますよね。

  • 意識の有無や心臓の動きなどを確認
  • 救急車を呼ぶ
  • 婚約者を雨に打たれない場所に運ぶ
  • 胸骨圧迫法(心臓マッサージ)、人口呼吸などの応急処置をする

しかし、あの場面を見る限り、彼は十和の死を悟っているようでした。

だから雨の中、生きているかどうかも確認していない。

すでに絶命していることを知っている。

応急処置どころか呆然と婚約者を眺めるところから始まっていました。

「彼女の名を呼んでいましたが、返事しないと分かっていてそうしていました。

公園で見つけた時点で、何が起こったのかを知っていたのでしょう。

では、誰が黒澤をあの現場に呼んだのか。

それは犯人だと考えるのが自然だと思います。

彼に「公園に十和の遺体がある」と連絡をしていて、行ってみたら本当にそうだった、という流れではないでしょうか。

それまでに何があったのかは、まだ分かりません。

黒澤については、次の記事でまとめています。

そして蘭は花に再審を促します。

日本の刑事裁判の勝率は0.01%。ただ感情だけで動いて何とかなる確率ではない。

確信があるからこそ、蘭は再審請求を促したのでしょう。

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 考察:「早乙女花は冤罪」という蘭の確信

第2話終盤にて早乙女花の面会に訪れた神楽蘭はこう言います。

花の冤罪を晴らす。真犯人を見つけ出して、必ず無実を証明して見せる

ここまで断言できるのは、「早乙女漣の殺害には真犯人がいる」という確信があるからだと思います。

その「確信」はどこから来るのか?さらに話を第1話の冒頭までさかのぼります。

こんなシーンがあります。

早乙女花の裁判のなか、証人らしき女性が「覚えていません」と発言し、「え?」神楽蘭が目を大きく見開きます。

それまで懸命に顔を上げていた花も、この瞬間に絶望したように顔を下に向けます。

この女性は弁護側に有利に働く証言をするはずだったのではないでしょうか。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:「早乙女花は冤罪」という神楽蘭の確信
引用:勝利の法廷式 第1話より
「覚えていません」の瞬間、蘭・花の様子が変化

蘭も花も、この証言が裁判の方向を彼女らの有利な方向に決定づけると考えていた。

しかし、この女性の裏切りで有利になるはずの裁判はひっくり返ったのではないでしょうか。

「覚えていません」の直後、蘭が硬直する姿が描かれます。

画面も不穏な雰囲気の演出となり、懲役12年が言い渡されるシーンへと移ります。

では、この女性は何者なのか。

実はこの人が事件当日の花の帰宅時間、または早乙女宅に第三者がいた可能性を知る超重要人物だったと推測します。

裁判は敗れました。

しかし蘭は「花の帰宅時刻は事件発生時刻と食い違う」という決定的な真実をここから得ていたのだと思います。

だから、花は冤罪(えんざい)だと確信しているのではないでしょうか。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:「早乙女花は冤罪」という神楽蘭の確信
引用:勝利の法廷式 インスタグラム

新聞に書いてある判決内容の一部を要約すると次のようになります。

早乙女花は2021年7月20日19時ごろ自宅に帰宅した際、夫の早乙女漣と言い争いになり包丁で刺殺した。

早乙女花はこれを否認。

被告が帰宅時間を証言するもその時に目撃した住人がいないため、虚偽の証言とされた。

犯行時には2人の自宅アパートからは大きな叫び声を聞いたという証言が相次いでいることから、早乙女花は懲役刑となった。

重要なのは「花の事件の当日の帰宅時間」です。

彼女が帰宅した時点で既に夫は殺害されていたというのが真実なのだと思います。

しかし、それを証明するはずの証人の裏切りに遭う形で裁判は決し、新聞にもこのように載ったのでしょう。

蘭はこの真実について、別の角度からの証明を試みようとしていると思われます。

では、誰が何の目的・動機で早乙女漣を殺害したのか。

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 考察:早乙女漣の殺害目的と真犯人

「誰が」は、まだ分かりません。

とりあえず、こういう人をイメージしておきましょう。

目的は「漣の口封じ」の可能性が高いと思います。

先述した内容を振り返ります。

早乙女漣は殺人事件などの記事を書くフリーライターでした。関係者は彼についてこう述べています。

「事件に深入りするため、犯人に傾倒するような一面がある」

彼は連続女性殺人事件を追い、深入りした結果、「真犯人」に辿り着いた。

これを知った真犯人は、彼の殺害計画を立てる。そこで利用したのが彼の「犯人に傾倒するような一面」。

「殺人事件に傾倒した漣自身が、連続女性殺人事件を起こした」という構図にする計画です。

こうすれば、ライターとしての漣を知る関係者には「まさかとは思ったが…」という印象も与えられる。

自宅に連続女性殺人事件の証拠品を持ち込んでおき、警察に発見させれば、この計画は成功するというシナリオになります。

さらに「漣殺害の容疑者」を妻の花に仕立て上げる。

彼女の帰宅時間を把握し、タイミングを合わせて事を起こす。

そうすれば近隣の住民が早乙女宅から大声などが聞こえても「夫婦によるもの」と思わせることができる。

この策略に花はハメられてしまった、という仮説で考えています。

だから彼女の冤罪を証明することは、真犯人の調査と表裏一体となります。

5話まででは蒼・蘭が「早乙女漣を殺害したのは黒澤なのでは?」という流れです。

しかし、後でこれは覆されると考えています。

その後の物語の進展で3人(と、椿)が真犯人に辿り着く展開となっていくのでは…?

ここで、少し話を戻します。

1話の漣殺害の裁判で、証人はなぜ「覚えていません」と裏切ったのか、を考察します。

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 考察:証人はなぜ裏切ったのか

これはまだ自信ありませんが…ここから先は妄想に興味がある方だけ読んでください。

第2話を見て、ふと思ったことです。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:証人はなぜ裏切ったのか
引用:引用:勝利の法廷式 第1話より

「覚えていません」と言った理由は、カネで買収されたのではないか…くらいしか今のところ分かりません。

しかし、誰が何の目的でこの証人を動かしたのか、にはある仮説を考えています。

流川大治郎が関係しているではないか。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:証人はなぜ裏切ったのか
蒼(髙橋優斗)の父・大治郎(升毅)
引用:勝利の法廷式インスタグラム

この裁判の記事にはこう記されています。

弁護人は、住民の目撃情報は検察側に操作されていると主張している。

「弁護人」は蘭のことです。

「住民の目撃情報」というのは、花の帰宅時間につながる情報になってくるはず。

蘭は「覚えていません」の証人を始め、他の住民の目撃情報にも違和感を感じ、こう主張したのでは?

住民の情報は検察側ではなく、弁護側に行われている、というのが真相なのではないか。

「弁護側」である大治郎が裏で情報操作をしていたのではないか。

なぜそうしたのか。

キーになるのは大治郎の息子の蒼です。

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 考察:流川親子は真犯人を知っている?

真実を抹殺してでも、早乙女花を夫の殺害犯に仕立て上げたい理由とは何か?

第4話のラストのシーンの蒼との会話で気になる言葉を発しています。

  • お前はまだあの事件にこだわってるようだな
  • (首を振って)人生を棒に振るな

「あの事件」というのは早乙女漣の殺害事件でしょう。「人生を棒に振るな」が気になります。

こう言う理由は大治郎の言わんとしていることは

①勝率0.01%をひっくり返すために膨大な時間とエネルギーを消耗することになるぞ。

②あの事件を掘り返すと、お前の人生の墓穴を掘ることになるぞ

どちらの響きもあります。でも「人生を棒に振る」という表現はどうも引っかかります。

事件の真犯人を大治郎は知っていて、証拠を握りつぶした。

これを再審したところで、勝率0.01%の確率では勝てるワケがない。それはそれでムダ。

おまけに「あの事件を蒸し返して負けた青二才弁護士、流川蒼」という不名誉な評判が彼につきまとうリスクがある。

でも、仮に冤罪を証明しても、それは蒼の人生にマイナスになる…?それは真犯人と関係がある…?

もしかしてこの事件、蒼が関わっている…?

または、「真犯人」は戦うにはあまりにも恐ろしい相手・または組織で、人生を棒に振るほどの返り討ちに遭うリスクがある…?

…とはいえ、これについてはまだ分かりません。

少し別の角度からこの事件の裁判を見てみたいと思います。

とりあえずこの裁判を「早乙女裁判」と呼びます。

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 考察:「早乙女裁判」は大治郎にはチャンスだった?

早乙女裁判は大治郎にとっては大きなチャンスだった、という見方が出来ます。

自分の部下でありながら、邪魔な存在の蘭を排除するチャンスです。

蒼は父の法律事務所を去り、蘭のもとにやって来ています。

勝つためなら手段を選ばず、おまけに人を見下す父が許せないからです。

第5話で蒼は父とのやりとりを回想しながらこう言います。

許せないんですよ近藤が。近藤みたいに、簡単に人を見下す人間が。

「近藤みたいに、簡単に人を見下す人間」、つまり父ということですね。

さらに回想シーンでは、「あの事件は、僕が自分で」と言う蒼に対し、大治郎が言い放ちます。

お前に何ができる。くだらない信念を貫こうとする、あの三流弁護士に使われているだけのお前に…。

ここでも「あの事件」は早乙女漣の殺害事件のことでしょう。

自力で花の冤罪を晴らそうと魂を燃やす自分を簡単に見下す父が、蒼は許せない。

この親子の確執は相当なもののようです。

一方で、大治郎は息子を「一流の勝つ弁護士」にしたい。自分の息子ですから。

蒼は父の心を見透かし、蘭にこう語ります。

父は僕が出元から離れることを良く思ってないんです…(中略)ここ(父の事務所)にいるしかないんだって分からせるために..(中略)ウチを潰そうとしているんですよ。

だから裁判で藤堂を送り込んでくるのでしょう。負けてますが…

そんな大治郎の価値観はその発言からも伺うことができます。

  • (やり方が)汚いかどうか判明するのは判決の後だ。勝てば全て正しくなる
  • いかに不都合なことを隠して有利に進めるか。裁判は情報戦です
  • 勝つ以外に何がある?

「勝つ」ことに対して手段を選ばない価値観が際立っています。「勝つのが正義」という立場。

勝つためには真実であってもねじ伏せる、という強硬さが第2話の住民への吹き込みという方法で表現されました。

勝つためなら真実は必要ないという姿勢が言葉にも行動にもハッキリと見て取れます。

これに対し、神楽蘭の価値観は大きく異なります。彼女に聞かれる言葉はこうです。

  • 真実の先が大切なんです。目の前にいる人たちの未来です。裁判が終わったあとも、生き続けてほしい
  • 裁判は弁護士同士のケンカじゃない。依頼者やその周りにいる人たちが問題を解決して前向きに生きられるようにするための場なんだから

ちなみに「真実の先が…」については黒澤に「それは理想論だ。勝たなければ意味がない」と言い返され「それは分かっています」と答えています。

「勝つ」ことが重要だという事実は認めつつ、上記の姿勢と言うわけです。

大治郎と違い「依頼者」を主語にしているのが特徴です。

蒼は蘭を慕い、尊敬し、恋心も持っているように感じます。

蘭が大治郎の事務所にいた頃から、蒼はこういう姿だったのだろうとも想像できます。

大治郎は父親としても弁護士としても、自分とは真逆の蘭に息子を取られるのは不愉快極まりない。

「オマエが追いかけるべきはコイツじゃない、父であるオレだ」と分からせたい。

そこに訪れたのが、世間が大きく注目し、かつ依頼人が蘭の親友である裁判。

ここで彼女を引きずり落とし

「ほら見ろ。神楽みたいにオマエもいずれこうなるぞ!」

という見せしめの場にする格好のチャンスと、大治郎が思ったとしても不思議ではないのでは?

あとは得意の情報操作というわけです。

裁判に敗れた後、大治郎は励ましの言葉どころか、彼女にこう吐き捨てました。

あなたのせいで、事務所の信用は地に落ちました。あなたは流川総合法律事務所の恥です

実際に裁判の後、蘭は事務所どころか法曹(ほうそう)界から降りています。

これは彼にとって、願ったり叶ったりの結果だったのではないでしょうか。

大治郎にとって早乙女裁判はこういう利用価値があった、という見方もできると思います。

最後に、ちょっと気になるシーンについて触れます。

“勝利の法廷式”ネタバレ5話 考察:蘭は何を見て「ギョッ」とした?

第2話の終盤、神楽蘭が早乙女花のアパートに駆けつけるシーンがあります。

彼女のちょっと後ろに黒澤仁がいた、あのシーンです。

蘭がパトカーを目で追う顔が映し出されます。

この時、彼女の表情が「ギョッ」とした形相になります。

パトカーの方向を見ているので、その方向に「驚くべき何か」を見たのでは?と思いました。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ感想:蘭は何を見て「ギョッ」とした?
引用:引用:勝利の法廷式 第2話より
パトカーを目で追う場面
目つきに変化。何を見た?

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第5話までのネタバレ考察は以上です!ハトポッポでした!

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