“勝利の法廷式”ネタバレ6話 感想&考察。真実を明かした親子

この記事は「勝利の法廷式」第6話のあらすじとネタバレ・考察についてです。

ご注意下さい。

ここで紹介するのは次の内容です。

  1. あらすじ
  2. 6話の要点
  3. 感想
  4. 連続女性殺人事件の考察

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もくじ

“勝利の法廷式”ネタバレ6話 感想&考察:あらすじ

蘭は蒼から黒澤の婚約者が連続女性殺人事件の被害者だった過去を聞かされ、混乱していた。

蒼は蘭に、黒澤の周辺をさらに詳しく調べると告げる。

そんな中、蘭は、ある医大での入試の不正に関する集団訴訟を起こしたいという依頼を受ける。

依頼人は、その医大の入試を受けた日奈をはじめとした女子受験生3人と保護者たち。

日奈の母・理香子が蘭に事情を話す。

日奈は、医大受験後の自己採点で合格圏内だと自信を持っていた。しかし、結果は不合格。

その後、理香子と日奈宛に差出人不明の封書が届く。中身は、医大の全受験者の入試成績データを記した内部資料だった。

そのデータによると、日奈ら女子3人より点数の低い男子受験生が合格していた。

理香子たちは、女子より男子を取りたいと考えた性差別ではないかと疑い、大学側に説明を求めた。

しかし、大学側は否定。納得できない彼女たちは、裁判を起こすと決意したのだった。

理香子と日奈が手に入れた入試データは誰が作成したか分からず、提供者も不明で、証拠としての価値が低い。

蘭は、作成者か提供者を探し出して裁判で証言してもらおうと考える。

蘭と蒼は、医大の入試委員長・栗原の元を訪ねる。

栗原は、何も知らないと言って蘭たちを拒絶する。栗原には、日奈と同い年の息子・慧太がいた。

蘭は、日奈が医大合格のために涙ぐましいまでの努力を重ねてきたことを知る。

日奈は、母の期待に応えたいと無理をしている様子。蘭は、日奈の姿に子役時代の自分を重ねる。

裁判は大学側の有利に進み、蘭たちは追い詰められる。

蘭は、このまま裁判を続けていいのかと迷い始める――。

立証困難な医大の入試不正に隠された真実とは!?

“勝利の法廷式”ネタバレ6話 感想&考察 真実を明かした親子

数年前に医療系の大学が女子受験生の入試の特典を一律減点して不合格とした事件がありました。

その後厚生労働省が全国81大学を調査すると複数の大学が不適切な得点調整をしている疑いが生じるという実態を把握。

計10大学の医学部が募集要項には記載のない不適切な得点調整を行っていたことが明らかとなっています。

今回も最近のエピソードに多いタイムリーなトピックです。

今回のCASEのポイントは、まとめると2つ。

  • 不正を許せず不正資料の証拠を送付した本人が、自分も知らない中で不正入学の対象者になっていたこと。
  • 自(みずか)ら退学を決意し、父にも正直であってほしいと願ったこと。

↓↓そして、この結果が重要ですね↓↓

コレも、同じこと思いました。でもまあ、ドラマだし…

“勝利の法廷式”ネタバレ6話&要点:真実を明かした親子

今回の要点は、親子が真実を明かしたことだと思います。

その結果、親子ともに居場所を失いましたが、背負っていた十字架からは解放される結果となりました。

この親子は近い将来の流川親子を示す、視聴者へのメッセージのようにも見えます

つまり、早乙女花の有罪が確定したあの裁判に関して、流川親子は真相あるいは決定的な事実を知っているのではないか。

詳細はコチラ➡「流川親子は真犯人を知っている?」参照

それを父の大治郎は何かの理由で隠し通し、真実をねじ伏せた。それを蒼は知っている。

だから、蒼には父に真実から逃げないでほしいという偽らざる本音がある。

“勝利の法廷式”ネタバレ6話&要点:父への思い

流川蒼が栗原に話した言葉を抜粋します。

父親には、憧れの存在でいてほしいんです。

息子が父親と同じ分野を志すのは、父親の背中を追いかけたいという気持ちがあるからです。

ですから、父親には堂々としていてほしい。自慢であってほしい。恥ずかしくない生き方をしてほしいんです。

慧太君は…(中略)賢くなくても、偉くなくてもいいから、正直でありたい。

おそらくそれは、彼が父親に求めているものです。

重要なのは、経歴や地位ではなくて、人として尊敬できるかどうかなんです。

慧太君はあなたが思うよりずっと、人間的に成熟しています。

次はあなたの番です。

僕はまだあなたに、父親としての矜持があると信じています。

だからどうか、立派な姿を息子さんに見せてあげて下さい。

※「矜持(きょうじ)」自分の能力を信じて抱く誇り。

引用:勝利の法廷式 CASE6 自立

これは、おそらく蒼自身が、自分の父に心の底で思っていることでしょう。

この言葉は「隠さずに真実を語ってくれ」ということでもあります。

早乙女漣殺害事件で早乙女花は偽りの罪を着せられました。

その背景には流川大治郎の情報操作がある、と仮定すると蒼が父に対して「隠さずに真実を語ってくれ」と、この裁判を通して伝えているようにも聞こえる。

他にも裁判に勝つために手段を選ばない父・大治郎へ向けての渾身のメッセージに聞こえます。

“勝利の法廷式”ネタバレ6話&要点:正直で恥ずかしくない生き方

裁判のあと、慧太は言います。「2人とも追い出されそうだね」。

父がつぶやいた言葉も印象的でした。

「コネなんか使わないで、最初からそうしとけば良かったな」。

「そうしとけば」というのは「父が慧太の真実に不正操作をして自分の医大に合格させるのではなく、まともな受験をさせるべきだった」ということです。

それが、慧太が父に求めた「正直で恥ずかしくない生き方」です。

真実を明らかにしたことで、自分も父も立場を失うことになりました。

しかし、それは偽りと不正の上に成り立った人生ではなく、正直で恥ずかしくない生き方を選択したことになります。

裁判所を終えた2人の姿は、暗いというよりもむしろすっきりしたような雰囲気でもありました。

重い十字架から少し解放されたからかもしれません。

そして、裁判をこの結果へと導いた根底には蒼の思いがあることが重要です。

“勝利の法廷式”ネタバレ6話&要点:僕と父のような関係になってほしくない

慧太の不正入学は裁判で人々の目に晒(さら)されることとなりました。

こうすべきだと主張した蒼の思いに着目したいと思います。

このままうやむやにしたら、慧太君はずっと父親に不信感を持ちながら生きることになる。僕と父のような関係になってほしくないんです。

蒼と大治郎の関係が崩れている原因は、大治郎の「裁判に勝つためには真実すら抹殺する」という姿勢にあります。

そして、早乙女花の裁判についてもこの親子の意見は割れています。

詳しくはコチラで後述します➡流川親子は真犯人を知っている?

いずれにしても、「僕と父のような関係」の一因には早乙女花の裁判も絡んでいる気配があります。

あと、ドラマの冒頭で「あれ?」と思わせる場面がありました。

蒼の遅刻です。

“勝利の法廷式”ネタバレ6話&要点 おまけ:6話で流川が遅刻した理由って…?

なぜ遅刻したのか、という理由には特に触れられませんでした。

けれど、ドラマ的には意味もなく遅刻するという場面をつくるはずがありません。

何かがあったのでしょう。これはコチラで後述しています。➡流川蒼は早乙女漣殺害の真犯人なのか?

“勝利の法廷式”ネタバレ6話 感想&考察:連続女性殺人事件と冤罪(えんざい)

“勝利の法廷式”ネタバレ6話 考察: 公式HPの意味深な一文

“勝利の法廷式”の公式HPには意味深な一文があります。

蘭が救えなかった親友の事件の謎。そして、黒澤が抱えている謎。
2つの謎が絡み合い、 徐々に真実が明らかになり、1つの事件に繋がっていく

“勝利の法廷式” 公式HP

これらを踏まえて考えて行きましょう。

「親友の事件の謎」というのは、早乙女花が夫を殺害していないという冤罪のことでしょう。

黒澤の抱える謎については様々あります。

まずは「連続女性殺人事件」から。

※以下はドラマに見られる新聞も参照しつつ、まとめてあります。

“勝利の法廷式”ネタバレ6話 考察:連続女性殺人事件とは

2018年から起こっている連続女性殺人事件。次の4人が犠牲となっています。

※読み方には誤りがあるかもしれません。ご了承下さい。

  • 2018年 赤羽二乃(27) 「読み:あかばね にの」
  • 2019年 黛十和(31) 「読み:まゆずみ とわ」
  • 2020年 真野時絵(29)「読み:まの ときえ」 
  • 2021年 瓜生二重(25)「読み:うりう ふたえ」

事件の始まりは2018年の赤羽二乃の殺害事件。当初は通り魔事件とされていました。

しかし翌年、フラワーデザイナーの黛十和の殺害事件が発生。この人物が、黒澤の婚約者。

第一発見者も彼です。

赤羽二乃殺害と共通点があった(おそらく下記のもの)が見られたことから連続殺人事件として、警察は捜査本部を設置。

その後、真野時絵・瓜生二重の2名が相次いで殺害されます。

4人の殺害には次の共通点あります。

  • 殺害に塩化カリウムの注射器が使用されている。
  • 遺体は膝を抱えた姿勢になっている。
  • 左薬指には5つの指輪がはめられている。

「連続殺人事件」と呼ばれるのはこのためでしょう。

ちなみに「塩化カリウム」はウィキペディアによると、次のように書かれています。

血液中のカリウムが高濃度になると心不全になることから、動物に対する安楽死などの目的で心停止液としても利用される。

また、アメリカ合衆国では薬物による死刑執行時に使用する薬物としても知られる。

引用:ウィキペディア

日本でも犯罪に使われるニュースを見かけます。

そして、「遺体は膝を抱えた姿勢になっている」について。

ドラマの写真を見てふと思うのが「お腹の中にいる胎児の姿勢」みたいだな…と。

真犯人は何かのメッセージをこの姿勢で示そうとしているのでしょう。

ちなみに、ですが黛十和は右手でお腹を押さえているように見えます。

最後の最後までお腹の中に宿る命を守ろうとしてこういう姿勢になった…?

まだこれは分かりません。

5つの指輪は、犠牲者の数を示しているようです。

5人目は今後のストーリーの中で出てくるはず。

もしかしたら、ですが真犯人はこの5人目を殺害しようとしたところを黒澤たちに見つかる、という展開もあるかもしれませんね…

黒澤はこの事件ずっとを追っているからです。

黒澤についての考察はコチラ➡ 黒澤は何者?彼の過去と目的とは?

いずれにせよ、事件の犯人は早乙女漣(れん)とされています。

早乙女漣について見て行きましょう。

“勝利の法廷式”ネタバレ6話 考察:早乙女漣(れん)が連続殺人事件の犯人とされた理由

早乙女漣は「東都出版社」に出入りしているフリーライター。

殺人事件などの記事を主に書いていた人物。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:早乙女漣(れん)が連続殺人事件の犯人とされた理由
引用:勝利の法廷式HP

関係者は次のように話しています。

「(早乙女漣は)事件に深入りするため、犯人に傾倒するような一面がある」

そして、早乙女漣は殺害された後に連続女性殺人事件の犯人として断定されています。

4人の連続女性殺人事件の犯人が…(中略)早乙女漣であると断定された。

自宅からは殺害された女性のDNAが付着した注射器や遺体から検出されたものと同じ塩化カリウム、被疑者の女性の左薬指に装着されていた指輪などが大量に発見された。

ドラマ内の新聞記事より

しかし、犯人とされる彼の死亡により連続殺人事件は「容疑者死亡により不起訴」となりました。

不起訴になると?

原則として刑事事件としては終了し,警察や検察などの捜査機関も捜査を終了して,その後に刑事裁判が開かれることもありません(例外的なものとして、新たな証拠が発見された場合等には再度捜査をして起訴される場合もある)。 

4人の女性の事件は全て闇に葬り去られた形となります。

この連続殺人事件と、早乙女漣の殺害に「真犯人」がいると仮定すると、真犯人には最も都合の良い結末と言えます。

この物語には、連続殺人事件・早乙女漣の殺害の真犯人がいると思います。

この「真犯人がいると考察する理由」は後述の【”勝利の法廷式” 「早乙女花は冤罪」という確信】から述べていきます。

4人中、2番目の犠牲者は黒澤仁の婚約者、黛十和でした。

“勝利の法廷式”ネタバレ6話 考察:黛十和発見時の黒澤の不自然な点

第3話にて、黒澤の婚約者だったことが明らかになりました。

そして、十和の手からは婚約指輪が外され、5つの指輪がはめられていました。

気になる点は、状況が不自然なことです。

普通、婚約者が雨の中倒れているのを見つけたらどうするか。

まず、全力で走っていきます。そして次のことをを絶対にしますよね。

  • 意識の有無や心臓の動きなどを確認
  • 救急車を呼ぶ
  • 婚約者を雨に打たれない場所に運ぶ
  • 胸骨圧迫法(心臓マッサージ)、人口呼吸などの応急処置をする

しかし、あの場面を見る限り、彼は十和の死を悟っているようでした。

だから雨の中、生きているかどうかも確認していない。

すでに絶命していることを知っている。

応急処置どころか呆然と婚約者を眺めるところから始まっていました。

「彼女の名を呼んでいましたが、返事しないと分かっていてそうしていました。

公園で見つけた時点で、何が起こったのかを知っていたのでしょう。

では、誰が黒澤をあの現場に呼んだのか。

それは犯人だと考えるのが自然だと思います。

彼に「公園に十和の遺体がある」と連絡をしていて、行ってみたら本当にそうだった、という流れではないでしょうか。

それまでに何があったのかは、まだ分かりません。

黒澤については、次の記事でまとめています。

黒澤は何者?彼の過去と目的とは?

そして蘭は花に再審を促します。

日本の刑事裁判の勝率は0.01%。ただ感情だけで動いて何とかなる確率ではない。

確信があるからこそ、蘭は再審請求を促したのでしょう。

“勝利の法廷式”ネタバレ6話 考察:「早乙女花は冤罪」という蘭の確信

第2話終盤にて早乙女花の面会に訪れた神楽蘭はこう言います。

花の冤罪を晴らす。真犯人を見つけ出して、必ず無実を証明して見せる

ここまで断言できるのは、「早乙女漣の殺害には真犯人がいる」という確信があるからだと思います。

その「確信」はどこから来るのか?さらに話を第1話の冒頭までさかのぼります。

こんなシーンがあります。

早乙女花の裁判のなか、証人らしき女性が「覚えていません」と発言し、「え?」神楽蘭が目を大きく見開きます。

それまで懸命に顔を上げていた花も、この瞬間に絶望したように顔を下に向けます。

この女性は弁護側に有利に働く証言をするはずだったのではないでしょうか。

蘭も花も、この証言が裁判の方向を彼女らの有利な方向に決定づけると考えていた。

しかし、この女性の裏切りで有利になるはずの裁判はひっくり返ったのではないでしょうか。

「覚えていません」の直後、蘭が硬直する姿が描かれます。

画面も不穏な雰囲気の演出となり、懲役12年が言い渡されるシーンへと移ります。

では、この女性は何者なのか。

実はこの人が事件当日の花の帰宅時間、または早乙女宅に第三者がいた可能性を知る超重要人物だったと推測します。

裁判は敗れました。

しかし蘭は「花の帰宅時刻は事件発生時刻と食い違う」という決定的な真実をここから得ていたのだと思います。

だから、花は冤罪(えんざい)だと確信しているのではないでしょうか。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:「早乙女花は冤罪」という神楽蘭の確信
引用:勝利の法廷式 インスタグラム

新聞に書いてある判決内容の一部を要約すると次のようになります。

早乙女花は2021年7月20日19時ごろ自宅に帰宅した際、夫の早乙女漣と言い争いになり包丁で刺殺した。

早乙女花はこれを否認。

被告が帰宅時間を証言するもその時に目撃した住人がいないため、虚偽の証言とされた。

犯行時には2人の自宅アパートからは大きな叫び声を聞いたという証言が相次いでいることから、早乙女花は懲役刑となった。

重要なのは「花の事件の当日の帰宅時間」です。

彼女が帰宅した時点で既に夫は殺害されていたというのが真実なのだと思います。

しかし、それを証明するはずの証人の裏切りに遭う形で裁判は決し、新聞にもこのように載ったのでしょう。

蘭はこの真実について、別の角度からの証明を試みようとしていると思われます。

ちなみに蘭は黒澤を漣殺害犯として疑いましたが、黒澤は否定しました。

実際に、黒澤ではない思います。

では、誰が何の目的・動機で早乙女漣を殺害したのか。

“勝利の法廷式”ネタバレ6話 考察:早乙女漣の殺害目的と真犯人

「誰が」は、まだ分かりません。

とりあえず、こういう人をイメージしておきましょう。

目的は「漣の口封じ」の可能性が高いと思います。

先述した内容を振り返ります。

早乙女漣は殺人事件などの記事を書くフリーライターでした。関係者は彼についてこう述べています。

「事件に深入りするため、犯人に傾倒するような一面がある」

彼は連続女性殺人事件を追い、深入りした結果、「真犯人」に辿り着いた。

これを知った真犯人は、彼の殺害計画を立てる。そこで利用したのが彼の「犯人に傾倒するような一面」。

「殺人事件に傾倒した漣自身が、連続女性殺人事件を起こした」という構図にする計画です。

こうすれば、ライターとしての漣を知る関係者には「まさかとは思ったが…」という印象も与えられる。

自宅に連続女性殺人事件の証拠品を持ち込んでおき、警察に発見させれば、この計画は成功するというシナリオになります。

さらに「漣殺害の容疑者」を妻の花に仕立て上げる。

彼女の帰宅時間を把握し、タイミングを合わせて事を起こす。

そうすれば近隣の住民が早乙女宅から大声などが聞こえても「夫婦によるもの」と思わせることができる。

この策略に花はハメられてしまった、という仮説で考えています。

だから彼女の冤罪を証明することは、真犯人の調査と表裏一体となります。

ここで、少し話を戻します。

1話の漣殺害の裁判で、証人はなぜ「覚えていません」と裏切ったのか、を考察します。

“勝利の法廷式”ネタバレ6話 考察:証人はなぜ裏切ったのか

これはまだ自信ありませんが…ここから先は妄想に興味がある方だけ読んでください。

第2話を見て、ふと思ったことです。

「覚えていません」と言った理由は、カネで買収されたのではないか…くらいしか今のところ分かりません。

しかし、誰が何の目的でこの証人を動かしたのか、にはある仮説を考えています。

流川大治郎が関係しているではないか。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:証人はなぜ裏切ったのか
蒼(髙橋優斗)の父・大治郎(升毅)
引用:勝利の法廷式インスタグラム

この裁判の記事にはこう記されています。

弁護人は、住民の目撃情報は検察側に操作されていると主張している。

「弁護人」は蘭のことです。

「住民の目撃情報」というのは、花の帰宅時間につながる情報になってくるはず。

蘭は「覚えていません」の証人を始め、他の住民の目撃情報にも違和感を感じ、こう主張したのでは?

住民の情報は検察側ではなく、弁護側に行われている、というのが真相なのではないか。

「弁護側」である大治郎が裏で情報操作をしていたのではないか。

なぜそうしたのか。

キーになるのは大治郎の息子の蒼です。

“勝利の法廷式”ネタバレ6話 考察:流川親子は真犯人を知っている?

真実を抹殺してでも、早乙女花を夫の殺害犯に仕立て上げたい理由とは何か?

第4話のラストのシーンの蒼との会話で気になる言葉を発しています。

  • お前はまだあの事件にこだわってるようだな
  • (首を振って)人生を棒に振るな

「あの事件」というのは早乙女漣の殺害事件でしょう。「人生を棒に振るな」が気になります。

こう言う理由は大治郎の言わんとしていることは

①勝率0.01%をひっくり返すために膨大な時間とエネルギーを消耗することになるぞ。

②あの事件を掘り返すと、お前の人生の墓穴を掘ることになるぞ

どちらの響きもあります。でも「人生を棒に振る」という表現はどうも引っかかります。

事件の真犯人を大治郎は知っていて、証拠を握りつぶした。

これを再審したところで、勝率0.01%の確率では勝てるワケがない。それはそれでムダ。

おまけに「あの事件を蒸し返して負けた青二才弁護士、流川蒼」という不名誉な評判が彼につきまとうリスクがある。

でも、仮に冤罪を証明しても、それは蒼の人生にマイナスになる…?それは真犯人と関係がある…?

もしかしてこの事件、蒼が関わっている…?

または、「真犯人」は戦うにはあまりにも恐ろしい相手・または組織で、人生を棒に振るほどの返り討ちに遭うリスクがある…?

さて、話は飛びますが7話予告編の中に供述調書リストの中に蒼の名前がありました。

供述とは:被疑者・被告人・その他の参考人などが、裁判官や捜査官に対し、ある事実について述べること。また、その内容。

供述調書とは:被疑者・被告人・その他の参考人などの供述を第三者が聞き取ったうえで作成する書面

ちなみに予告編には「供述調書 流川蒼 KS」とありましたが、KSとは警察のこと。

「警察が流川蒼の供述を聞き取ったうえで作成した書面」ということ。

蒼が早乙女花の裁判の参考人として警察から調べを受けている。

つまりこの事件について何かを知っている位置にいる。

供述調書リストの名前を見て、蘭たちは蒼に疑いの目を向けることになるようです。

これが意味することは、早乙女花の裁判の時点で蘭は蒼が事件に関わっているのを知らなかったということ。

蒼は警察から供述を求められたものの、重要な人物ではないと判断されたのでしょう。

だから裁判のなかで蒼の名前は出なかった。

ではなぜ、蒼は参考人として呼ばれたのか。

そして、何を供述したのか。

さらに、その供述内容は本当だったのか、嘘だったのか。

この供述で蒼は「嘘」を言ったのではないかと思います。

大治郎がそうさせたのではないか。不都合な真実が、そこにはあったから。

事件当時の蒼は22歳。現役で入学したなら4年生か大学4年生か、卒業1年目。

まだ父に憧れ、その背中を追っていた年齢ではないでしょうか。

堂々と生きる、自慢の父親。

そんな父に当時、「警察にはこう説明しろ」と言われれば、従ったとしても不思議はありません。

でも「不都合な真実」が何なのかは、まだ分かりません。

しかし、なぜ、蒼は参考人として呼ばれたのかは、かなり重要です。

“勝利の法廷式”ネタバレ6話 考察:流川蒼は早乙女漣殺害の真犯人なのか?

これはまだ分かりません。

いくつかの展開パターンを挙げてみたいと思います。

蒼が早乙女漣殺害の真犯人だった場合から考えます。

この場合、大治郎が真実を闇に葬り去るべく、早乙女裁判の際にありとあらゆる手を尽くしたことは不思議ではありません。

こうなると花の冤罪が確定すると、次に蒼が有罪判決となり、大治郎も弁護士としての地位を失う結末となります。

ですが、闇に葬られていた真実が明らかになり、ある意味ではCASE6の親子と同様、偽りの人生ではなくなる、ということになります。

ちなみにCASE7の予告編では蒼が黒澤と同様に連続殺人事件についてかなり調べている(らしき)姿がありました。

そうなると、そもそも蒼はこの事件の犯人の可能性はちょっと薄れるかな、という感じもします。

今回、蒼が遅刻したのは事件に関する聞き取りのため、誰かに会っていた?1話に出てきた、あの証人とか…

遅刻にはやや重要な意味が隠されている気配があります。

では、蒼が班員ではない場合どういう展開が予想されるか考察します。

“勝利の法廷式”ネタバレ6話 考察:流川蒼が真犯人でないとしたら?

あくまで可能性ですが、CASE3「記憶」のような展開もあるかもしれません。

洋食屋の店主をしていた洋子が息子をかばうために嘘の証言をした話です。

あの物語は、母親が「料理人の清水を突き落としたのは息子だ」と思い込んでいたけど、真犯人はM&Aの会社の前田社長だったという「ドンデン返し」の結末でした。

もしかしたら、これの大治郎バージョン、とか。

大治郎は蒼が漣殺害事件の犯人、あるいは関与を疑っていたけども、実はそれは大治郎の思い込みだったというパターン。

このため、大治郎は思い込みをしたまま、早乙女花を犯人に仕立て上げる地盤固めに走ったという展開です。

で、彼は蒼に「お前が早乙女漣を殺害したのか」ということはじつは、あえて聞いていない。

事実を知った上で準備をした、となると犯人を手伝うための事実隠ぺいの情報操作ということで、万が一の場合に火種を残す可能性がある。

知らずにやった、にすれば言い訳ができる。

いずれにせよ、蒼と大治郎の間に実は「事件の真実」についてのズレが生じたまま、今に至っていることになります。

「ズレ」というのは、大治郎が「蒼が犯人、あるいは関与している」と思い込んでいる。

蒼本人には「疑われるような位置にいて参考人として呼ばれたが、自分は関与していない」という事実があるだけ。

つまり蒼は「李下(りか)に冠(かんむり)を正さず」みたいな立ち位置に居た。

大治郎はそれを見て「蒼がすももを盗んだ。これは隠さねば」と思った、ということ。

李下(りか)に冠(かんむり)を正さず

李(すもも)の木の下で冠をかぶり直すために手を上げると、すももを盗ろうとしているような誤解を与える、という意味

そして、真犯人は全く想定していなかった人物(例えば椿九重だったり)というドンデン返しとか。

別の真犯人の場合、視聴者から見て「ええ~!この人ぉ?!」という展開でしょう。

CASE4で真犯人が刑事だったようなパターンですね。

ところで、この裁判はさらにちょっと違う角度から見ると興味深い気がします。

“勝利の法廷式”ネタバレ6話 考察:「早乙女裁判」は大治郎にはチャンスだった?

早乙女裁判は大治郎にとっては大きなチャンスだった、という見方も出来そうです。

自分の部下でありながら、邪魔な存在の蘭を排除するチャンスです。

蒼は父の法律事務所を去り、蘭のもとにやって来ています。

勝つためなら手段を選ばず、おまけに人を見下す父が許せないからです。

第5話で蒼は父とのやりとりを回想しながらこう言います。

許せないんですよ近藤が。近藤みたいに、簡単に人を見下す人間が。

「近藤みたいに、簡単に人を見下す人間」、つまり父ということ。

さらに回想シーンでは、「あの事件は、僕が自分で」と言う蒼に対し、大治郎が言い放ちます。

お前に何ができる。くだらない信念を貫こうとする、あの三流弁護士に使われているだけのお前に…。

ここでも「あの事件」は早乙女漣の殺害事件のことでしょう。

その三流弁護士に大治郎側の事務所はまるで勝てませんが、それは置いときます。

自力で花の冤罪を晴らそうと魂を燃やす自分を簡単に見下す父が、蒼は許せない。

この親子の確執は相当なもののようです。

一方で、大治郎は息子を「一流の勝つ弁護士」にしたい。自分の息子ですから。

蒼は父の心を見透かし、蘭にこう語ります。

父は僕が出元から離れることを良く思ってないんです…(中略)ここ(父の事務所)にいるしかないんだって分からせるために..(中略)ウチを潰そうとしているんですよ。

だから裁判で藤堂を送り込んでくるのでしょう。負けてますが…

そんな大治郎の価値観はその発言からも伺うことができます。

  • (やり方が)汚いかどうか判明するのは判決の後だ。勝てば全て正しくなる
  • いかに不都合なことを隠して有利に進めるか。裁判は情報戦です
  • 勝つ以外に何がある?

「勝つ」ことに対して手段を選ばない価値観が際立っています。「勝つのが正義」という立場。

勝つためには真実であってもねじ伏せる、という強硬さが第2話の住民への吹き込みという方法で表現されました。

勝つためなら真実は必要ないという姿勢が言葉にも行動にもハッキリと見て取れます。

これに対し、神楽蘭の価値観は大きく異なります。彼女に聞かれる言葉はこうです。

  • 真実の先が大切なんです。目の前にいる人たちの未来です。裁判が終わったあとも、生き続けてほしい
  • 裁判は弁護士同士のケンカじゃない。依頼者やその周りにいる人たちが問題を解決して前向きに生きられるようにするための場なんだから

ちなみに「真実の先が…」については黒澤に「それは理想論だ。勝たなければ意味がない」と言い返され「それは分かっています」と。

「勝つ」ことが重要だという事実は認めつつ、上記の姿勢と言うわけです。

大治郎と違い「依頼者」を主語にしているのが特徴です。

ちなみに大学入試不正の裁判に負けた時、藤堂は依頼人を置き去りにして走って大治郎に謝りに行きました。

この行動が大治郎の事務所を包む空気や価値観をよく表していると思えます。話を戻します。

蒼は蘭を慕い、尊敬し、恋心も持っているように感じます。

蘭が大治郎の事務所にいた頃から、蒼はこういう姿だったのだろうとも想像できます。

大治郎は父親としても弁護士としても、自分とは真逆の蘭に息子を取られるのは不愉快極まりない。

「オマエが追いかけるべきはコイツじゃない、父であるオレだ」と分からせたい。

そこに訪れたのが、世間が大きく注目し、かつ依頼人が蘭の親友である裁判。

ここで彼女を引きずり落とし

「ほら見ろ。神楽みたいにオマエもいずれこうなるぞ!」

という見せしめの場にする格好のチャンスと、大治郎が思ったとしても不思議ではないのでは?

あとは得意の情報操作というわけです。

裁判に敗れた後、大治郎は励ましの言葉どころか、彼女にこう吐き捨てました。

あなたのせいで、事務所の信用は地に落ちました。あなたは流川総合法律事務所の恥です

実際に裁判の後、蘭は事務所どころか法曹(ほうそう)界から降りています。

これは彼にとって、願ったり叶ったりの結果だったのではないでしょうか。

大治郎にとって早乙女裁判にはこういう利用価値があった、という見方もできる気がします。

裁判の結末だけ見ると、早乙女裁判で一番得をした人物は大治郎ということになります。

最後に、ちょっと気になるシーンについて触れます。

“勝利の法廷式”ネタバレ6話 考察:蘭は何を見て「ギョッ」とした?

第2話の終盤、神楽蘭が早乙女花のアパートに駆けつけるシーンがあります。

彼女のちょっと後ろに黒澤仁がいた、あのシーンです。

蘭がパトカーを目で追う顔が映し出されます。

この時、彼女の表情が「ギョッ」とした形相になります。

パトカーの方向を見ているので、その方向に「驚くべき何か」を見たのでは?と思いました。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ感想:蘭は何を見て「ギョッ」とした?
引用:引用:勝利の法廷式 第2話より
パトカーを目で追う場面
目つきに変化。何を見た?

「あれ?そんあシーンあった?」という人は、見逃し配信でもう1回チェックしましょう!

「勝利の法廷式」配信はTVerとHuluにて!

「勝利の法廷式」TVer配信は最新話が放送されるまでの1週間

最新話の配信は、基本的には最新話が放送されるまでの1週間とのこと。

視聴は無料です!早めにチェックしましょう!

「勝利の法廷式」配信ならHuluの全部見られます!

今なら2週間完全無料で視聴できます

これまでの「勝利の法廷式」の放送話が全て見放題です!

Huluは、2週間以内に解約すれば無料で視聴できて違約金ナシ。

第5話までのネタバレ考察は以上です!ハトポッポでした!

他のCASEなどについては以下をどうぞ!

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“勝利の法廷式”ネタバレ7話 感想&考察。

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