“勝利の法廷式”ネタバレ7話 感想&考察。真犯人は蒼?!

この記事は「勝利の法廷式」第7話のあらすじとネタバレ・考察についてです。

ご注意下さい。

気になる8話の予告、蒼が注射器を振り下ろすシーンの考察もしています!

ここで紹介するのは次の内容です。

  1. あらすじ(ネタバレなし)
  2. 7話の要点(ネタバレあり)
  3. 連続女性殺人事件の考察①~③(ネタバレあり)

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もくじ

“勝利の法廷式”ネタバレ7話 感想&考察:あらすじ

蘭は黒澤に、花の夫を殺したのか?と抱いていた疑惑をぶつける。

黒澤は、連続殺人事件の犯人・早乙女蓮を殺したのは自分ではないと否定。

さらに黒澤は、連続殺人事件の真犯人は早乙女蓮ではないと告げる。

戸惑う蘭に黒澤は、自分と早乙女蓮との関係を語り始める。黒澤の過去が、ついに明らかに――? 

一方、蒼は蘭に、黒澤の周辺を探るためにしばらく休みが欲しいと申し出る。

そんな中、蘭は新しい依頼を引き受ける。依頼人は、とある市役所に勤めていた亜紀。

市役所の窓口担当だった彼女は、たびたび訪れるクレーマーの田代に嫌がらせを受けていた。

ある日、田代のクレームが長時間にわたり、亜紀は追い詰められる。

亜紀の上司・津田は田代をなだめるため、亜紀に土下座を強要。

田代に土下座までさせられたことがトラウマとなり、亜紀は心身に不調をきたして市役所を退職した。

クレーマーから守ってくれなかった津田をはじめとする市の対応に納得ができない亜紀は、市を相手取って訴訟を起こしたいという。

蘭が津田に話を聞くと、彼は土下座を強要したわけではなく、亜紀が自主的にやったことだと主張。

亜紀と津田、どちらかが嘘をついている。蘭は、市側のやり方に問題があるのは間違いないと確信。

しかし、亜紀が精神疾患を発症した原因が市側にあると立証するのは難しい。

蘭は、津田が亜紀に土下座を強要した証拠を懸命に探すが…。

市側の代理人は、大治郎だった。蘭は、大治郎と法廷で直接対決することに。

立ちはだかる強敵に蘭は、どう立ち向かうのか――!?

“勝利の法廷式”ネタバレ7話 感想&考察:物語の要点

“勝利の法廷式”ネタバレ7話 感想&要点:怪しさ全開の蒼

少しさかのぼりますが、6話で蒼が少し遅刻してきていました。

蒼が出社した時刻は8:50あたりだったので、就業開始時間は8:30くらい?

前回の遅刻は椿が近くにいないことを確認していたから?

というのは今回、蒼が欄に電話をかけてきたのは仕事場の前にいました(10:10くらいでしたが…)。

もしかしたら椿が仕事場に入っていくのを見ていて、自分に疑いがかかることを怖れて休むことにした?

それとも本当に黒澤を真犯人として疑惑をかけていた…?

そして蒼が大治郎の事務所にいたり、ラストシーンで黒澤と蘭を眺めていたり、

「え?!まさか…蒼なのか!?」

見る側の脳に刷り込むかのごとく、怪しさMAXで蒼が描かれていました。

そして、なぜあれだけ不仲になっている大治郎の事務所にいたのか?

“勝利の法廷式”ネタバレ7話 感想&要点:大治郎は何かを知っている

裁判のあとの大治郎の一言が非常に引っ掛かります。

「切り取られた真実に踊らされているようでは、本当の真実に辿り着けませんよ」

引用:勝利の方程式 CASE7

これは黒澤が大治郎に話したことも暗に示していそうな気がしています。

黒澤の話した物語を記します。

あるところに大物弁護士がいました。仮に名前をXとしておきましょう。

Xは裁判に勝つには手段を選ばない悪徳弁護士で政財界にもよく顔が利きました。

ある日Xは息子の重大な秘密を知ってしまいます。

ある連続殺人事件に深く関わっていたんです。

このままでは自ら築き上げてきた地位も失うと思ったXは、警察に圧力をかけて息子の罪を揉み消します。

(大治郎:警察はそう簡単に引き下がるでしょうか?)

だからXはスケープゴートを用意しました。

連続殺人事件を追っていた記者です。

Xはその記者を殺し、すべての罪をなすりつけた。

引用:勝利の方程式 CASE7

大治郎はこの話を聞いて「現実味がない」と言います。

彼にするとこれは、切り取られた真実のみで語られていて、事実の全体像が書けているのかもしれません。

そしてついに5人目の犠牲者が出ました。

“勝利の法廷式”ネタバレ7話 感想&要点:椿沙良殺害の3つの理由

椿沙良殺害の理由は3つあると考えています。

  • 1つ目は、椿九重が事件の真相を探っているため。 
  • 2つ目は、そのことで椿自身をスケープゴートにするため。 
  • 3つ目は、真犯人自身の5人目の殺害計画までを完遂するため。

そもそも真犯人が連続女性殺人を起こしている動機は分かりません。

しかし、もともと5人を手にかける計画であったようなので、真犯人にしてみると椿沙良の一件は上記の3つを一度にできるという点で一石三鳥となります。

※ちなみに…ですが、椿九重が倒れている沙良に駆け寄っていくシーンに気になるものが。

彼が走ってくる後方に(向かって右側)、監視カメラが見えます。

黄色い小さな看板(?)のついたポールのようなものの先端です。

黄色い看板は「防犯カメラ作動中」の標識かと思われます。

しかも彼らの方向を向いたカメラなので、もしかしたら後のストーリーに影響するかもしれません。

意図的にそういう場所を撮影に選んだのか、それともミスなのか…ちょっと分かりませんが…。

かなり気になります。

しかし、真犯人がここまでやるとなると、あとは蘭と黒澤の命が危ないということになります。

つまり真犯人は蘭・黒輪・椿が真犯人に迫ろうとしていることを知っている、ということですね。

なので真犯人はこの3人の動きを知っている、または気づいている人物ということになります。

“勝利の法廷式”ネタバレ7話 感想&考察①:連続女性殺人事件

“勝利の法廷式”ネタバレ7話 考察: 公式HPの意味深な一文

“勝利の法廷式”の公式HPにはこんな一文があります。

蘭が救えなかった親友の事件の謎。そして、黒澤が抱えている謎。
2つの謎が絡み合い、 徐々に真実が明らかになり、1つの事件に繋がっていく

“勝利の法廷式” 公式HP

親友の事件の謎は早乙女漣殺害事件で花が冤罪を着せられ、真犯人が見つかっていないこと。

黒澤が抱えている謎は黛十和を殺害した犯人が誰なのかということ。

これらを踏まえて考えて行きましょう。

まずは「連続女性殺人事件」から。

※以下はドラマに見られる新聞も参照しつつ、まとめてあります。

勝利の法廷式”ネタバレ7話 考察:連続女性殺人事件

2018年から起こっている連続女性殺人事件。

次々と4人が犠牲となり、ついに5人目の犠牲者も出ました。

※読み方には誤りがあるかもしれません。ご了承下さい。

  • 2018年 赤羽二乃(27) 「読み:あかばね にの」
  • 2019年 黛十和(31) 「読み:まゆずみ とわ」
  • 2020年 真野時絵(29)「読み:まの ときえ」 
  • 2021年 瓜生二重(25)「読み:うりう ふたえ」
  • ※2022年に早乙女漣が殺害される
  • 2023年 椿沙良(?) 「読み:つばき さら」

事件の始まりは2018年の赤羽二乃の殺害事件。当初は通り魔事件とされていました。

“勝利の法廷式”ネタバレ7話 考察:1人目の犠牲 赤羽二乃(27)

読み方は「あかばね にの」?

2018年に犠牲となる。この時点では通り魔事件と考えられていた。

早乙女漣が黒澤を訪ねた際、この事件について「警察はまだ公表していませんが、似た事件が1年前にも起きています」と。

警察はこの事件を公表していなかった?

それとも「似た事件として公表していなかった」ということ?

おそらく後者の意味だとは思います。

しかし翌年、黒澤の婚約者でフラワーデザイナーの黛十和の殺害事件が発生。

“勝利の法廷式”ネタバレ7話 考察:人目の犠牲 黛十和(31)

読み方は「まゆずみ とわ」。黒澤の婚約者だった。

職業はフラワーデザイナー。2019年に犠牲となる。

このときの遺体の様子が膝を抱えた姿勢で左薬指に5本の指輪がはめられている状態。

犯行に使われたのは塩化カリウム。そして状態が赤羽二乃と同じことから連続殺人事件として、警察は捜査本部を設置。

黛十和について分かっているのは次のこと。

生年月日:1983年(昭和58年)7月19日 

出身:静岡県

職業:フラワーデザイナー

2015年に黒澤仁がアルバイトをしていた居酒屋で出会う。

黒澤の脚本家デビューが決まったのち、交際が始まる。

黒澤が36歳の年に、彼女は事件の犠牲者となる。婚約から2か月後だった。

式場を見学に行く予定もあった。

遺体に外傷はない。凶器も見つかっていない。財布などが盗まれた形跡はない。

事件後に早乙女漣が黒澤宅を訪ねてきたのを機に、黒澤は早乙女を利用して犯人を追うことを決意。

“勝利の法廷式”ネタバレ7話 考察:3人目の犠牲 真野時絵(29)

読み方はおそらく「まのときえ」

2020年11月8日に犠牲となる。発見は新宿区の公園。

“勝利の法廷式”ネタバレ7話 考察:4人目の犠牲 瓜生二重(25)

読み方「うりう ふたえ」

2021年に犠牲となる。瓜生二重について分かっている情報は、次の通り。

何かと新聞の画面がアップになる人物でもあります。

  • 第4の犠牲者
  • 実直で裏表がなく、人に対して分け隔てなく接する性格
  • 会社勤めをしていた
  • 会社を辞めてバーを開業するつもりで資金を貯めていた
  • このために経営学や酒の勉強をしていることを友人に話していた
  • 恋人が日常的に暴力をふるうことを友人に相談していた
  • 殺害されたのは大学時代の同窓会の後の帰宅時。自宅マンション前で発見された
  • 蒼と速水正樹と大学が同じ。2人のサークルの後輩
  • 同窓会では帰る方向が同じだから、と蒼が帰宅時に送っていったと村山翼が黒澤らに話す ➡ なぜか新聞には「同窓会のあと1人で帰宅途中だった」とあり、村山の話は載せられていない
  • 蒼は警察から事情聴取を受けていたが捜査対象からすぐに外れ、調査はされていない。

「恋人」がいて、日常的に暴力を振るわれていたことが気がかりではあります。

そのことを「友人」に相談していた、と。

供述調書に「港戸天音」「香埼茜」「松原健人」という名前もありますが…。

これらの人物が蒼と関係があるのか。いったん置いときます。

蒼は早乙女花の裁判の際に蘭のサポート役をしていましたが、なぜか事情聴取のことを話していませんでした。

しかし、彼がシロ(無罪)にせよクロ(有罪)にせよ、自分に疑惑の目を向けられるので都合が悪いという理由だけは想像がつきます。

警察が犯人ではないと判断したことに対し、黒澤は先述の仮説で考えています。

再掲します。

あるところに大物弁護士がいました。仮に名前をXとしておきましょう。

Xは裁判に勝つには手段を選ばない悪徳弁護士で政財界にもよく顔が利きました。

ある日Xは息子の重大な秘密を知ってしまいます。

ある連続殺人事件に深く関わっていたんです。

このままでは自ら築き上げてきた地位も失うと思ったXは、警察に圧力をかけて息子の罪を揉み消します。

(大治郎:警察はそう簡単に引き下がるでしょうか?)

だからXはスケープゴートを用意しました。

連続殺人事件を追っていた記者です。

Xはその記者を殺し、すべての罪をなすりつけた。

引用:勝利の方程式 CASE7

「圧力」というのは大治郎が数々のケースで知ってきた警察には都合の悪い真実などでしょう。

例えば誤認逮捕。それを週刊誌とかにリークするぞ…とか。

とにかく、本当は蒼が事件に関与している。

しかし警察もここで引き下がることはできない。

4人もの犠牲者が出ていて、やっと犯人の尻尾をつかんだのに「見逃せよ」という要求を飲むようでは警察の信用・威信も失墜する。

そこで大治郎は早乙女漣を犯人として仕立て上げて警察に差し出すシナリオにした、と黒澤は読んでいます。

これまでの流れを見ると、蒼が真犯人かどうかは分かりませんが、事件には関与しているというこの見方がいちばん妥当に見えます。

早乙女漣については次の通り。

“勝利の法廷式”ネタバレ7話 考察:スケープゴートにされた早乙女漣

「東都出版社」に出入りしているフリーライター。殺人事件などの記事を主に書いていた人物。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:早乙女漣(れん)が連続殺人事件の犯人とされた理由
引用:勝利の法廷式HP

新聞によると、関係者は次のように話しています。

「(早乙女漣は)事件に深入りするため、犯人に傾倒するような一面がある」

そして、早乙女漣は殺害された後に連続女性殺人事件の犯人として断定されています。

4人の連続女性殺人事件の犯人が…(中略)早乙女漣であると断定された。

自宅からは殺害された女性のDNAが付着した注射器や遺体から検出されたものと同じ塩化カリウム、被疑者の女性の左薬指に装着されていた指輪などが大量に発見された。

ドラマ内の新聞記事より

そして犯人とされる彼の死亡により連続殺人事件は「容疑者死亡により不起訴」となりました。

不起訴になると?

原則として刑事事件としては終了し,警察や検察などの捜査機関も捜査を終了して,その後に刑事裁判が開かれることもありません(例外的なものとして、新たな証拠が発見された場合等には再度捜査をして起訴される場合もある)。 

4人の女性の事件は全て闇に葬り去られた形となります。

ただ、大治郎の一言が気になります。

「切り取られた真実に踊らされているようでは、本当の真実に辿り着けませんよ」

引用:勝利の方程式 CASE7

黒澤も、私たち視聴者も「切り取られた真実に踊らされている」可能性もあるわけです。

つまり大治郎の掌の上にいるのかもしれない。

そして5人目の犠牲者について。

“勝利の法廷式”ネタバレ7話 考察:5人目の犠牲 椿沙良(年齢不詳)

「東都出版社」に出入りしているフリーライター、椿九重の妻。

夫が黒澤に協力して連続女性殺人事件を追う中、殺害された。

塩化カリウムが使用され、膝を抱えた状態で5つの指輪がつけられた状態で椿九重に発見された。

椿九重は塩化カリウムと注射器を購入していたため、殺害の容疑者として逮捕されてしまう。

真犯人によって容疑者に仕立て上げられた?

CASE8の放送を待つしかなさそうです。

では過去から現在までの蘭たちのいきさつを振り返ります。

勝利の法廷式”ネタバレ7話 感想&考察②:真犯人は誰?

勝利の法廷式”ネタバレ7話 考察:2022年の蘭たち

ドラマに出てくる新聞の記事には次の2つのことが挙げられています。

  • 遺体は膝を抱えた姿勢になっている。
  • 左薬指には5つの指輪がはめられている。

全員の殺害に塩化カリウムの注射器が使用されているか否かは、明記されていません。

ですが、早乙女漣の自宅からは

殺害された女性のDNAが付着した注射器や遺体から検出されたものと同じ塩化カリウム、被疑者の女性の左薬指に装着されていた指輪などが大量に発見された

引用:勝利の法廷式(黒澤宅の新聞記事)

とあるので、塩化カリウムはいずれの事件でも使用されている気配があります。

ちなみに「塩化カリウム」はウィキペディアによると、次のように書かれています。

血液中のカリウムが高濃度になると心不全になることから、動物に対する安楽死などの目的で心停止液としても利用される。

また、アメリカ合衆国では薬物による死刑執行時に使用する薬物としても知られる。

引用:ウィキペディア

日本でも犯罪に使われるニュースを見かけます。

そして、「遺体は膝を抱えた姿勢になっている」について。

ドラマの写真を見てふと思うのが「胎児の姿勢」みたいだな…と。

真犯人は何かのメッセージをこの姿勢で示そうとしているはず。

5つの指輪は、犠牲者の数を示しているようです。のちに椿沙良が5人目となりました。

※ちなみに犠牲者の遺体の状況から考えると、真犯人は相手が意識消失、あるいは死亡してから遺体の姿勢をつくり、5本の指輪をつけているので犯行には一定の時間がかかると考えられます。

話を2022年に戻します。

ある日、蘭の親友で漣の妻、早乙女花が夫の漣が自宅で殺害されているのを発見し、花が欄に助けを求める電話をします。

蘭が花の自宅前に到着する中、蘭は警察に連行されていきました。

さらにその場に集まった人々の中に、黒澤の姿もありました。

その後、早乙女宅から先述の注射器、塩化カリウム、指輪が押収されて警察は早乙女漣が連続殺人の犯人と断定。

蘭はこの裁判で花を弁護することに。このとき、蒼もサポート役に。

しかし裁判には破れ、早乙女花が夫殺害の犯人として懲役刑に。

蘭は当時勤めていた大治郎の事務所を去り、さら弁護士活動も停止しました。

勝利の法廷式”ネタバレ7話 考察:2023年以降の蘭たち

1年後、神楽蘭のWebサイトを見て仕事を再開したと思った蒼が蘭のもとを訪ねます。

しかし、そのWebサイトに蘭は心当たりがない。

さらに内容のひどさからサイトは炎上、蘭本人のSNSにも飛び火。

蘭がサイトをつくった人物を訪ねると黒澤がいて、蘭がかつて天才子役だったがTVから姿を消した理由まで調べ上げていました。

さらに弁護の依頼受付まで開始し、訪ねたその日から依頼人が来る事態に。

欄はそのまま弁護士活動を再開。黒澤のつくる脚本をベースにして裁判を進める、という手法をスタートさせます。

間もなく蒼が大治郎の事務所を辞めて蘭の元で勤務開始。

裁判に勝つためなら真実までも抹殺し、自分のことも見下してくる父を嫌ってのことでした。

また、蘭は花のいる刑務所も訪ね、「無実を証明して見せる」と再審請求を促します(おそらく請求する)。

しばらくして、大治郎が蒼を呼び出し、黒澤について調査したことを明かします。

ここで蒼は黒澤が連続差殺人事件の4人目の犠牲者、黛十和の婚約者だったことを知ることに。

さらに蒼は黒澤を訪ねてきた男性を怪しんで調べたところ、その正体が漣と同僚だったライターの椿九重であることを突き止めます。

ここから蒼は黒澤について次のような仮説を立て、蘭に話した(と思われます)。

黒澤は婚約者の命を奪った犯人を突き止めるべく、椿とともに調査。

すると早乙女漣が犯人であることに行き着いた。

復讐を果たすため、黒澤は早乙女漣を殺害し、さらに妻の花が犯人となるように状況を作り上げた。

※ちなみに蒼が描いたと思しきこの仮説は重要だと考えています。

「私の親友はあなたの復讐に巻き込まれたのか」と蘭は黒澤を問い詰めます。

しかし黒澤は自分が早乙女漣殺害の犯人でもなければ、漣は連続殺人犯ではないことを明かします。

黒澤の話をまとめると次の通り。

・早乙女蘭は連続殺人事件を追っていた。

・黒澤が黛十和を亡くしたころ、漣が訪ねてきたので彼を利用して犯人を追うことにした。

・手がかりは掴めぬまま3人目、4人目の犠牲者まで出た。

・ある日、漣から「事件のことについて直接会って話したいことがあります。また今夜電話します」と留守電を受けたが連絡が来ることなく、その日の夜に漣は殺害された。

・漣は真犯人によって犯人にさせられた。

・漣を殺害したのも、連続女性殺人事件を起こしたのも、同一犯である。

・黒澤は早乙女花の裁判を傍聴した時に見た蘭に近づくことにした。

黒澤はこの事実を蘭には伝えましたが、蒼には伝えていません。

つまり、蒼はこの黒澤の事実を知らない。

そして椿が例の事情徴収リストを持って訪れます。

蒼が事情聴取を受けていたことが明らかになった時点で、蒼が黒澤の調査のためにしばらく仕事を休みたいと連絡。

しかも事務所の前から電話をかけていました。

その前のエピソードでも蒼は遅刻をしており、行動がちょっとおかしく見えます。

もしかしたら椿のことを知り、情聴取を受けたことが明らかになると読んでいたのかもしれません。

シロにせよクロにせよ、「何があったのか」をここで明かすのはマズいという判断もあった?

だから椿を避ける必要があった。遅刻の理由もこれかもしれません。単純ですが…。

椿が来てないことを確認したかった?のかも。

いずれにせよ、このリストを見て黒澤はあの仮説を考え、事務所に乗り込むことになります。

流川親子について考えてみます。

“勝利の法廷式”ネタバレ7話 考察:流川親子は真犯人を知っている?

供述調書に蒼の名前がありました。

供述とは:被疑者・被告人・その他の参考人などが、裁判官や捜査官に対し、ある事実について述べること。また、その内容。

供述調書とは:被疑者・被告人・その他の参考人などの供述を第三者が聞き取ったうえで作成する書面

ちなみに予告編には「供述調書 流川蒼 KS」とありましたが、KSとは警察のこと。

「警察が流川蒼の供述を聞き取ったうえで作成した書面」ということ。

蒼はこの事件について何かを知っている。

このとき何を供述し、その供述内容は本当だったのか、嘘だったのか。

蒼が事件とは無関係なら、本当のことを言ったはずです。

しかし、蒼が事件と関係があるなら「嘘」を言った可能性があります。

ある「不都合な真実」の隠ぺいのため、大治郎がそうさせたのではないか。

事件当時の蒼は22歳。現役で入学したなら4年生か大学4年生か、卒業1年目。

まだ父に憧れ、その背中を追っていた年齢という可能性もあります。

CASE6で言っていた堂々と生きる、自慢の父親です。

そんな父に当時、「警察にはこう説明しろ」と言われれば、従ったとしても不思議はありません。

でも「不都合な真実」が何なのかは、まだ分かりません。

“勝利の法廷式”ネタバレ7話 考察:大治郎が蒼に言った言葉

第4話のラストのシーンの蒼との会話で気になる言葉を発しています。

  • お前はまだあの事件にこだわってるようだな
  • (首を振って)人生を棒に振るな

「あの事件」というのは早乙女漣の殺害事件でしょう。「人生を棒に振るな」が気になります。

こう言う理由は大治郎の言わんとしていることは

①勝率0.01%をひっくり返すために膨大な時間とエネルギーを消耗することになるぞ。

②あの事件を掘り返すと、お前の人生の墓穴を掘ることになるぞ

どちらの響きもあります。

でも「人生を棒に振る」という表現はどうも引っかかります。

事件の真犯人を大治郎は知っていて、証拠を握りつぶした。

これを再審したところで、勝率0.01%の確率では勝てるワケがない。

仮に蒼ではない真犯人を暴こうとして、失敗したら「あの事件を蒸し返して負けた青二才弁護士、流川蒼」という不名誉な評判が彼につきまとうリスクがある。

一方で冤罪を証明しても、それは蒼の人生にマイナスになる…?つまり真犯人は蒼?

または、「真犯人」は戦うにはあまりにも恐ろしい相手・または組織(警察とか)で、人生を棒に振るほどの返り討ちに遭うリスクがある…?

ここで蒼がシロ・クロの2つの面から考察してみます。

勝利の法廷式”ネタバレ7話 考察:蒼が「クロ」だとしたら

追い詰められることを避けるため、スケープゴートを用意するでしょう。

椿を調べたら妻の存在が分かった。

さらに椿を徹底的に調べ上げ、彼を犯人に仕立て上げるシナリオを作り上げます。

自分の身に疑いが迫る前に、できる限り早く物事を進行させて疑いの目を椿に向かせる必要があります。

だから仕事を休んで徹底的に、しかも迅速に準備をする必要がある。

蒼が何かを調べているシーンにも椿の写真がありました。

黒澤が大治郎の事務所にいたのは黒澤・椿・蘭の誰かが探りを入れに来ると思っていたから。

来た目的を極力早く知ることで、椿の妻への行動を起こすタイミングも測りやすくなる。

大治郎を頼ることはイヤだが、これだけは頼らざるを得ないので、事務所を訪れる必要があるわけです。

あとは椿の妻を殺害後、蘭・黒澤がどう行動するかをできる範囲で監視しておき、タイミングを計って再び彼らの前に現れる。

「やっぱり椿さんは…」と言って、事情聴取のことを言わなかったのは、自分が無駄に疑われるからだ、と言えば最もらしく聞こえるだろうという段取りです。

ですが、違和感が残ります。

大学受験の不正が明らかになったCASE6の物語があるからです。

あれほどのことを言っていた蒼がここまで真逆の行動を取るのかな、と。

真犯人が蒼ならば花の冤罪が確定し、のちに蒼が有罪となり、大治郎も弁護士としての地位を失う結末となります。

ですが、闇に葬られていた真実が明らかになり、ある意味ではCASE6の親子と同様、偽りの人生ではなくなる、ということになります。

これはむしろ蒼が望んでいた結果となるはずです。

では蒼がシロの場合はどうか。

勝利の法廷式”ネタバレ7話 考察:蒼が「シロ」だとしたら

あくまで可能性ですが、CASE3のような展開もあるかもしれません。

洋食屋の店主をしていた洋子が息子をかばうために嘘の証言をした話です。

あの物語は、母親が「料理人の清水を突き落としたのは息子だ」と思い込んでいたけど、真犯人はM&Aの会社の前田社長だったという「ドンデン返し」の結末でした。

もしかしたら、これの大治郎バージョンが展開される、とか。

大治郎は蒼が瓜生二重や漣殺害事件の犯人、あるいは関与を疑っていたけども、実はそれは大治郎の思い込みだったという可能性です。

このため、早乙女花の裁判まで大治郎は思い込みをしたまま、花を犯人に仕立て上げる地盤固めに走ったという展開。

で、彼は蒼に「お前が犯人か」ということはじつは、あえて聞いていない。

事実を知った上で準備をした、となると犯人を手伝うための事実隠ぺいの情報操作ということで、万が一の場合に火種を残す可能性がある。

知らずにやった、にすれば言い訳ができる。

いずれにせよ、蒼と大治郎の間に実は「事件の真実」についてのズレが生じたまま、今に至っていることになります。

「ズレ」というのは、大治郎が「蒼が犯人、あるいは関与している」と思い込んでいる。

蒼本人には「疑われるような位置にいて参考人として呼ばれたが、自分は関与していない」という事実があるだけ。

つまり蒼は「李下(りか)に冠(かんむり)を正さず」みたいな立ち位置に居た。

大治郎はそれを見て「蒼がすももを盗んだ。これは隠さねば」と思った、ということ。

李下(りか)に冠(かんむり)を正さず

李(すもも)の木の下で冠をかぶり直すために手を上げると、すももを盗ろうとしているような誤解を与える、という意味

そして、真犯人は別人物というドンデン返しとか。

その場合、視聴者から見て「ええ~!この人ぉ?!」という展開でしょう。誰かは分かりませんが…

CASE4で真犯人が刑事だったようなパターンです。

この線で考えると、CASE7の時点では蒼は黒澤を漣殺害の犯人ではないかと疑惑を持っています。

先述の仮説を再掲します。

黒澤は婚約者の命を奪った犯人を突き止めるべく、椿とともに調査。

すると早乙女漣が犯人であることに行き着いた。

復讐を果たすため、黒澤は早乙女漣を殺害し、さらに妻の花が犯人となるように状況を作り上げた。

蒼はこの線で黒澤を捉えているので、徹底的に連続殺人事件について調べ上げます。

黒澤と同じように地図などを用いて様々な角度から一連の事件を捉えているわけです。

漣の殺害に椿も協力していると考えているはずなので、椿についても徹底的に調べる必要があります。

だから資料に椿の写真もある。

大治郎に「あの件は僕が自分で…」と言った際に「お前に何ができる!」と一蹴されてもいます。

見返したい気持ちも混じっていることでしょう。

よく見ると自動車の写真が多いことも気になります。何か別の事実に気づいたのかもしれません。

しかしこの場合、誰が何の目的で椿沙良を狙ったのかの説明が難しい。

大治郎が刺客を放った…?それとも大治郎本人が…?

でもどうやって大治郎は椿のことを知った?蒼が大治郎に何かを伝えた?

それとも、まったく別の人物が椿の動きを察知していた?

例えば次回登場の東都出版社 “週刊現都”編集長の芳野小太郎とか…。

この辺は謎だらけで分かりません…。

次に気になるあの予告編について。

勝利の法廷式”ネタバレ7話 考察:蒼が蘭に注射器を振り下ろす場面

そして、予告編にあった蒼が蘭に注射器を振り下ろすシーン。

あれは、蘭の「想像」または「蘭が見た夢」または「現場検証」かと考えています。

理由は次のものです。

①あの現場自体が、椿沙良が殺害された場所だったため。

予告編には蘭が例の姿勢で倒れているシーンも見られます。

蘭は依頼人の話を聞くときに自分を重ねているシーンが描かれることがあります。

土下座の話の時も自分がそうしているシーンが描かれていましたが、これと同様に被害者に自分を重ねて一部始終を想像したシーンなのではないかと思います。

そしてあの現場は椿沙良と同じところに見えます。

同じ場所で犯行をもう一回するのはちょっと考えにくいかな、と。

②時間帯が夜間ではない

予告編では周囲がまだ明るかったように見えます。

さすがにそんな時間帯に犯行に及ぶと目撃者が出る可能性が高すぎます。 

③素手で注射器を持っている

目撃者がいるかもしれない、あの明るい時間帯で犯行に及んだうえ、万が一逃走中に注射器を落としたら、指紋やDNAが注射器にしっかりついた状態になりかねません。

④蘭が袖をまくっていない

もしも犯行シーンだとしたら、注射を打つためには袖をまくった状態にするのでは?服の上からそんなにうまく針が刺さるのは考えにくいかな、と。

こういった理由から、あの場面は犯行を実行している絵としては少し無理がある気がします。

そして物語のクライマックスは真犯人の判明と花の冤罪の証明へと向かうはずです。

勝利の法廷式”ネタバレ7話 感想&考察③:冤罪の証明

蘭は花に再審を促しました。

日本の刑事裁判の勝率は0.01%。ただ感情だけで動いて何とかなる確率ではない。

確信があるからこそ、蘭は再審請求を促したのでしょう。

“勝利の法廷式”ネタバレ7話 考察:「早乙女花は冤罪」という蘭の確信

第2話終盤にて早乙女花の面会に訪れた神楽蘭はこう言います。

花の冤罪を晴らす。真犯人を見つけ出して、必ず無実を証明して見せる

ここまで断言できるのは、「早乙女漣の殺害には真犯人がいる」という確信があるからだと思います。

その「確信」はどこから来るのか?さらに話を第1話の冒頭までさかのぼります。

こんなシーンがあります。

早乙女花の裁判のなか、証人らしき女性が「覚えていません」と発言し、「え?」神楽蘭が目を大きく見開きます。

それまで懸命に顔を上げていた花も、この瞬間に絶望したように顔を下に向けます。

この女性は弁護側に有利に働く証言をするはずだったのではないでしょうか。

蘭も花も、この証言が裁判の方向を彼女らの有利な方向に決定づけると考えていた。

しかし、この女性の裏切りで有利になるはずの裁判はひっくり返ったのではないでしょうか。

この証人を動かしたのは、大治郎の可能性が高いかと。

「覚えていません」の直後、蘭が硬直する姿が描かれ、懲役12年が言い渡されるシーンへと移ります。

では、この女性は何者なのか。

実はこの人が事件当日の花の帰宅時間、または早乙女宅に第三者がいた可能性を知る超重要人物だったと推測します。

また、裁判の記事にはこう記されています。

弁護人は、住民の目撃情報は検察側に操作されていると主張している。

「弁護人」は蘭のことです。

「住民の目撃情報」というのは、花の帰宅時間につながる情報になってくるはず。

蘭は「覚えていません」の証人を始め、他の住民の目撃情報にも違和感を感じ、こう主張したと思われます。

住民の情報は検察側ではなく、弁護側に行われている、というのが真相だと思います。

裁判は敗れました。

しかし蘭は「花の帰宅時刻は事件発生時刻と食い違う」という決定的な真実をここから得ていたのだと思います。

だから、花は冤罪(えんざい)だと確信しているのではないでしょうか。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:「早乙女花は冤罪」という神楽蘭の確信
引用:勝利の法廷式 インスタグラム

新聞に書いてある判決内容の一部を要約すると次のようになります。

早乙女花は2021年7月20日19時ごろ自宅に帰宅した際、夫の早乙女漣と言い争いになり包丁で刺殺した。

早乙女花はこれを否認。

被告が帰宅時間を証言するもその時に目撃した住人がいないため、虚偽の証言とされた。

犯行時には2人の自宅アパートからは大きな叫び声を聞いたという証言が相次いでいることから、早乙女花は懲役刑となった。

重要なのは「花の事件の当日の帰宅時間」です。

彼女が帰宅した時点で既に夫は殺害されていたというのが真実なのだと思います。

しかし、それを証明するはずの証人の裏切りに遭う形で裁判は決し、新聞にもこのように載ったのでしょう。

蘭はこの真実について、別の角度からの証明を試みようとしていると思われます。

では、最後に配信情報です。

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第5話までのネタバレ考察は以上です!ハトポッポでした!

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