“勝利の法廷式”ネタバレ8話 感想&考察。椿と真犯人

この記事は「勝利の法廷式」第8話のあらすじとネタバレ・考察についてです。

ご注意下さい。

ここで紹介するのは次の内容です。

  1. あらすじ(ネタバレなし)
  2. 8話の要点(ネタバレあり) ※CASE0の流れを少し含みます
  3. 連続女性殺人事件の考察(ネタバレあり) ※CASE0の流れを少し含みます

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「勝利の法廷式 ~はじまりの日~」は1話の前、8~9話の間の真相へ向けた物語です。

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もくじ

“勝利の法廷式”ネタバレ8話 感想&考察:あらすじ

椿の妻・沙良が殺され、衝撃を受ける蘭と黒澤。

妻の死を嘆き悲しむ椿を目の当たりにして、黒澤は自責の念に駆られる。

彼は、蒼が事件に関わっているのではないかと疑いを強め、父親の大治郎に息子の蒼の居場所を教えろと迫る。

しかし、大治郎は「知らない」と言って黒澤をあしらう。

まもなく、沙良殺害の容疑者として椿が逮捕され、蘭は椿の弁護を担当することに。

沙良は、これまでの連続女性殺人事件と同じく、塩化カリウムが入った注射器により殺された。

椿が事件前、犯行に使われたのと同じ型の注射器と塩化カリウムを購入していたことが判明。

椿は犯行時刻に自宅にいたと主張するが、その時間帯に椿宅を訪ねた宅配便の配達員は椿が不在だったと証言する。

椿に不利な証拠が揃う中、蘭は黒澤から、なんとしても椿を不起訴にするようにと告げられる。

椿の身柄が拘束される勾留期間は最長で20日間。

それまでに嫌疑を晴らすだけの証拠を揃えなければ、椿は起訴されてしまう。

蘭は、椿と交流のあった人物や近隣住民に話を聞くものの、目ぼしい情報は得られない。

一方、蒼の行方は分からず、黒澤の調査も行き詰まる。

椿の勾留期限が迫り、打つ手がなくなった蘭と黒澤は、掟破りの大胆な行動で勝負に出ることに――!

椿に罪を着せたのは、蒼なのか? 蘭と黒澤は、絶対的不利な状況から椿を不起訴に持ち込めるのか!?

“勝利の法廷式”ネタバレ8話 感想&考察:物語の要点

ついに真犯人の喉元まで迫ってきました。

見る者にこれでもかっ!というくらい蒼を刷り込んできましたね…

今回のエピソードのポイントを拾っていきたいと思います!

勝利の法廷式ネダハレ8話要点 連続殺人事件の犯人は同一犯

黛十和と椿沙良に付着していた香水の香りは同じ。

しかし、警察の資料にその記録はない。ということは沙良を殺害したのは模倣犯ではない。

つまり同一人物、ということが明かされました。

この香りの正体は「ノナナール」。

他の遺体は発見までの間に匂いが消えたものと思われる。

香水についてノナナールという成分が多く含まれている。

ノナナールは新生児の頭の匂いの中でも最も多い成分とされ、花や果実の香りがする

しかし、遺体に5本の指輪を着けて胎児姿勢にして香水をかける理由は不明。

いずれにしても警察も知らない、報道もされていないこの香水を使用したことは真犯人の「大きなミス」であることは間違いありません。

勝利の法廷式ネダハレ8話要点 大治郎が蒼をかくまう

黒澤たちが蒼を疑い始めると同タイミングで大治郎は蒼をかくまうようになりました。

ドラマの雰囲気は「蒼が真犯人だよ…」と言わんばかりの推しっぷりです。

かくまうようになったタイミングにポイントがありそうです。考察部分で後述します。

勝利の法廷式ネダハレ8話要 蒼は椿沙良殺害現場で何をしていた?

あの現場にいて、蘭を見て隠れたシーン。

「え?!なんでここに蒼が?!」「やっぱり蒼か…?!」という感じでしたが、ちょっと意味深な仕草がありました。

これも考察部分で後述します。

勝利の法廷式ネダハレ8話要点 朝烏が椿を起訴したがったのはなぜ?

朝烏は青柳検事に起訴状を早く作るように急かしていました。

青柳検事は椿を不起訴にしましたが、かなりモメたと。

黒澤が言うには、漣が連続殺人事件の犯人で、椿を模倣犯にしておいた方が都合が良いという事でしたが…

ある可能性があるのでは?これも考察部分にて。

勝利の法廷式ネダハレ8話要点 東都出版社 芳野編集長

蘭が会いに行った際、すぐに話を切り上げたそうな雰囲気がありました。

そして「椿君のことはよく知らない。フリーの方とはプライベートのことは話さない」と。

その割には「あの二人仲良さそうだったし…」とその関係性は知っていることを匂わせました。

さらに、「殺人鬼どうし、通じるものがあったのでは?」という切り捨て方。

しかし、じつはこの「塩対応」は明らかに不自然と言えます。後述します。

次回予告も出ているので、その辺も踏まえて考察してみましょう。

“勝利の法廷式”ネタバレ8話 感想&考察 ① 8話~9話(次回)の考察

次回予告も踏まえて考察を進めて行きます。

まず、椿沙良の殺害とそのタイミングについて。

勝利の法廷式ネダハレ8話考察 椿九重の行動を知り得る人物は誰か

真犯人が椿沙良を殺害した一番の動機は

【椿九重が捜査を進めていけば、真犯人(自分)に辿り着くことを怖れたため】

というのが妥当だと思います。

だから、椿沙良を殺害して彼を模倣犯に仕立ててしまえば、自分を安全圏に置くことができます。

これは、真犯人が椿の動きを把握している事を意味します。

では、椿の動きを知り得る人物は誰か?リストアップすると、次の通り。

  1. 黒澤
  2. 大治郎
  3. 芳野編集長

①②は除外。

②蒼は少し無理がある。椿九重が瓜生二重の事件の事情聴取リストを持ってきた日、蒼は蘭の事務所には来ずに「休ませてほしい」と蘭に連絡していました。

これ以降、蒼は蘭たちの前に姿を現していません。

つまり、蒼にとって椿のこれ以降の動きを詳細に把握することは極めて困難。

仮に椿沙良を殺害しても、椿九重を犯人に仕立て上げるという策は作れず、いずれ捜査が自分に及ぶというリスクだけをつくってしまいます。

このため、蒼も除外されます。

④大治郎が椿の動きを知るには蒼からの情報が必要ですが、先述の通り、蒼からは情報が得られません。

じゃあ、除外か…と思いますが、椿沙良殺害の情報入手が早かったこと、そしてどこから得たのかもまだ分からない。

いずれにしても、情報網の広さを持っている可能性があるので、保留。

そして、⑤芳野編集長

HuluのCASE0にすこしだけ話を移します。

結論だけ短く言うと、芳野編集長は早乙女漣をよく知っています。

亡き早乙女漣の意志を引き継いで、椿九重が連続殺人事件を追うことになった事も知っています。

そして椿の動きを詳細に知る位置にいます。

これ以上書くことは控えます。詳しくは、Huluをご参照下さい。

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では、芳野編集長が真犯人なのでしょうか?

そんな単純な物語でないのが『勝利の法廷式』の特徴だと思います。

芳野編集長はまだ「真犯人の候補」の段階です。

他の真犯人候補は誰か?

まずは椿九重が起訴させるほうが都合の良い人物をチェックします。

勝利の法廷式ネダハレ8話考察 もし椿九重が起訴されたら最も得をしたのは誰?

椿九重がもしも起訴され有罪となれば、真犯人は安全な立場となります。

つまり得をする。

真っ先に頭に浮かぶのが朝烏(あさがらす)検事。

彼が早乙女花の裁判で、花が漣を殺害した理由として挙げていたことは「漣が連続殺人の犯人だと気づいたから」。

だから彼にとって、漣は連続殺人の犯人でないと困る。

朝烏は青柳検事に起訴状を早く作るように急かしていました。

椿を起訴して「模倣犯」にして事件を片付けないと、「漣は犯人ではない」という可能性を浮上させてしまう。

つまり「朝烏は花を冤罪にした検事」という可能性まで浮かび上がらせることになる。

実際に椿の釈放に伴い、警察は捜査本部を設置しました。

朝烏検事にとってこれはマズい。【冤罪人を生んだ検事】になってしまうから。

でも、もしも彼が真犯人だとしたら、二重の意味でマズい状況になります。

彼が真犯人…という可能性も残しておくといいかな?と。ちょっと気になったシーンがあります。

それは蘭が青柳検事のもとに香水を持って行ったシーンです。

蘭は青柳検事のもとを3回訪ねています。2回目の香水を持って行ったときだけ、朝烏検事は登場しませんでした。

時計は11時。朝烏が来ない時間帯です。

もしかしてこのシーン、朝烏を登場させると都合が悪いシーンだから彼を出さなかったのか?と。

つまり朝烏がこの香水を嗅いだら…かなり動揺することなるから?とも思えました。

もうひとつ、朝烏を疑う理由があります。

次回予告です。

花の幼い息子、陽斗から記憶を引き出す作戦に蘭・黒澤は出ます。

陽斗が真犯人を目撃していたら、覚えているのはその顔や体形といった見た目の特徴かな~…と。

朝烏の見た目は、子供が表現しやすい特徴を持ちます。

フレームの太いメガネ、濃い眉毛、七三分け、大きな耳など…

もしも小さい子供に「そのおじさんの似顔絵描いて」って言ったら、ちょっと描きやすそうな感じがします。

ちょっとふざけた理由にも聞こえますが、あり得なくはないかなと…。

しかしその場合、芳野編集長は朝烏に椿の情報を流している、という前提が必要です。

もっと言うと、早乙女漣が生きていた頃から、彼らは情報のやり取りしているという前提が必要になってきます。

そのつながりがなぜあるのかが..分かりません。

あくまで可能性ということで…

勝利の法廷式ネダハレ8話考察 蒼はなぜ失踪している?

この理由には2つの可能性があります。

可能性① 蒼が「黒澤が漣殺害の犯人」として疑っていること。

可能性② 瓜生二重の事情聴取に呼ばれたことが明るみに出ると、自分が漣との共犯者として疑われること。

「自分は瓜生の事件には関与してない」と否定しても黒澤が食い下がってきて話がもつれてくるかもしれない。

その上、蒼が「黒澤は漣殺害の犯人だ」と考えているとします。

そうなると、蒼は「黒澤は自分と早乙女連の繋がりを疑ってくる」と考えるでしょう。

となると、蒼は「黒澤は自分にも怒りの矛先を向けてくる」と考えても不思議ではありません。

「怒りの矛先を向けてくる」ということは、蒼の命が危険にさらされる可能性もある、ということ。

この流れのなか、黒澤が流川法律事務所に2度、乗り込んできました。

大治郎から見ると、「蘭たちの法律事務所に蒼を置いとくのは危険」という判断となります。

だから「あの事務所には近づくな」と繰り返し忠告をすることに。

「あれがお前のお気に入りの事務所か…」は蒼に向けた最大の皮肉というわけです。

蘭がLINE(みたいなもの)で蒼に「今どこにいるの?」と連絡していましたが、返事をしない理由もこれで説明ができます。

それと、黒澤は速水のところにも2度訪れています。

蒼が疑われていることを知った速水は、蒼にこのことを連絡している可能性もあります。

もう少し加えると、大治郎にしてみると今の状態は蒼を蘭のもとから引き剝がし自分の元に呼び戻すチャンスです。

大治郎はそういう意味でも「あの事務所には近づくな」と蒼に言っていると考えて不思議ではないでしょう。

勝利の法廷式ネダハレ8話考察 蒼は椿沙良殺害現場で何をしていた?

蒼も連続殺人事件について調べている様子があります。

彼の考えは、蘭がかつて言っていたものである可能性があります。

黒澤は椿とともに連続殺人事件を追っていた。すると早乙女漣が犯人であることに行き着いた。

しかし、5人目の犠牲者が出ました。

一連の事件を追う者として、蘭がそうしたように現場に行って事件の状況を想像していたのかもしれません。

また、上記の仮説から考えると蒼から見ても椿九重が沙良殺害の犯人というのは違和感があったのかもしれません。

でも誰がこの犯行を行ったのか見当もつかず、無力感に包まれた可能性も考えられます。

それが力なく腕を落とす仕草として出たのでは?

そして、最後のシーンに怪しい音楽と共に蒼が黒澤に背後から近寄る場面がありました。

「く、黒澤ぁ!後ろぉ~!」って言いたくなるあのシーン。

勝利の法廷式ネダハレ8話考察 蒼はなぜ戻ってきた?

結論は、椿が釈放されたから戻ってきたのだと思います。

「え?何?」って感じですが、蒼の視点から考えます。

【蒼の視点】

黒澤は漣を連続殺人の犯人と考え、殺害した。

だから漣殺害の犯人は花ではなく、黒澤。

そう思っていたら椿沙良の事件が発生。

そして犯人とされた椿九重が釈放される。つまり不起訴。

椿九重の釈放に向けて、黒澤と蘭が動いたということ?

黒澤が漣に対して怒りを持っているはず。

同じようなことをした椿を見て「お前も同類か」と見捨てるなら分かるが、助けたということ?

ということは黒澤は連続殺人事件の犯人が「漣ではない」と考えている?

そうなると、黒澤は連殺害の犯人ではない。自分の仮説は外れている。

実は彼らは真犯人に迫っている?

ではその真犯人は誰だ?蘭と黒澤のところに戻って、真相を確かめないと何も分からなくなる。

蒼は自分だけで真犯人を追うことは限界だと気づいたのかもしれません。

だから戻る必要があったのではないでしょうか?

8話の最後、蒼は黒澤の背後から怪しく迫る様子がありました。

でも手には凶器などを持っていなかったので、襲い掛かるなどはない気がします。

で、予告編で蒼が「スパイをしろって事ですか?」と話してましたが…

勝利の法廷式ネダハレ8話考察 蒼がスパイ?

椿九重の釈放により、連続殺人事件の真犯人は早乙女連ではないという可能性がこの事件を調べる関係者の間には浮上したことになります。

警察も捜査本部を設置しています。

大治郎が「黙ってもらう必要がありそうだな」というシーンが予告編にあります。

蒼をパイプ役にして、蘭たちが真犯人に迫ることを防ごうとしているのではないでしょうか。

ちなみに蒼が「俺が殺したんです」というシーンと、速水が「お前は何も悪くない」という場面。

これは、「蒼の自責の念」を描いているように見えます。

瓜生二重をあの日、家まで送ってやればあの事件は起きなかったかもしれない。

自分が彼女を守れたかもしれない。

速水はそんな蒼に「あの事件は誰にも予測不可能だったのだから、お前は何も悪くない」と言っているようにも見えます。

つまり蒼はシロ。

ちなみに蘭はこう述べています「私にはどうしても、流川が連続殺人犯には思えないんです」

蘭の「勘(かん)」ですが、彼女の勘は当たることがこれまでのCASEで見られています。

彼女の勘は当たると思います。そういう意味でも蒼はシロ。

黒澤の「だったらなぜ事情聴取のことを黙っていたのか」ですが、大治郎がそうさせたのではないでしょうか。

蒼に対して疑惑の目が集まらないようにするためです。

マスコミにも騒がれると流川法律事務所の評判にも関わる可能性もあります。

さて、次回は花の息子、陽斗がキーパーソンになりそうですね。

勝利の法廷式ネダハレ8話考察 陽斗を大治郎より先に?

予告編では、何かをかなり急ぐ様子がありました。

おそらく、陽斗のことでは?

黒澤が陽斗から聞き出そうという提案をするようですが、この動きは大治郎も読んでいるはず。

市役所とクレーマーの件の時のように、大治郎が何かを先に仕掛ける可能性があるかも。

だから何としても先に陽斗を花の元に連れて行き、母を助けたいという気持ちを強める必要があるのかもしれません。

蘭がタクシーを追いかけるシーンがありましたが、もしかしてあのタクシーに大治郎が乗るのを見た?とか。

“勝利の法廷式”ネタバレ8話 感想&考察 ② 連続女性殺人事件の整理

勝利の法廷式”ネタバレ8話 考察:連続女性殺人事件

2018年から起こっている連続女性殺人事件。

次々と4人が犠牲となり、ついに5人目の犠牲者も出ました。

※読み方には誤りがあるかもしれません。ご了承下さい。

  • 2018年 赤羽二乃(27) 「読み:あかばね にの」
  • 2019年 黛十和(31) 「読み:まゆずみ とわ」
  • 2020年 真野時絵(29)「読み:まの ときえ」 
  • 2021年 瓜生二重(25)「読み:うりう ふたえ」
  • ※2022年に早乙女漣が殺害される
  • 2024年 椿沙良(?) 「読み:つばき さら」

事件の始まりは2018年の赤羽二乃の殺害事件。当初は通り魔事件とされていました。

“勝利の法廷式”ネタバレ8話 考察:1人目の犠牲 赤羽二乃(27)

読み方は「あかばね にの」?

2018年に犠牲となる。この時点では通り魔事件と考えられていた。

※早乙女漣が黒澤を訪ねた際、この事件について「警察はまだ公表していませんが、似た事件が1年前にも起きています」と話した。

“勝利の法廷式”ネタバレ8話 考察:人目の犠牲 黛十和(31)

読み方は「まゆずみ とわ」。黒澤の婚約者だった。

職業はフラワーデザイナー。2019年に犠牲となる。

このときの遺体の様子が膝を抱えた姿勢で左薬指に5本の指輪がはめられている状態。

犯行に使われたのは塩化カリウム。そして状態が赤羽二乃と同じことから連続殺人事件として、警察は捜査本部を設置。

黛十和について分かっているのは次のこと。

生年月日:1983年(昭和58年)7月19日 

出身:静岡県

職業:フラワーデザイナー

2015年に黒澤仁がアルバイトをしていた居酒屋で出会う。

黒澤の脚本家デビューが決まったのち、交際が始まる。

黒澤が36歳の年に、彼女は事件の犠牲者となる。婚約から2か月後だった。

式場を見学に行く予定もあった。

遺体に外傷はない。凶器も見つかっていない。財布などが盗まれた形跡はない。

事件後に早乙女漣が黒澤宅を訪ねてきたのを機に、黒澤は早乙女を利用して犯人を追うことを決意。

後述の2人も含めて、連続女性殺人事件には次の共通点があります。

  • 殺害に塩化カリウムの注射器が使用されている。
  • 遺体は膝を抱えた姿勢になっている。
  • 左薬指には5つの指輪がはめられている。
  • 「ノナナール」という香水が振りかけられている(真犯人以外でこの事実を知るのは蘭・黒澤・椿)

“勝利の法廷式”ネタバレ8話 考察:3人目の犠牲 真野時絵(29)

読み方はおそらく「まのときえ」

2020年11月8日に犠牲となる。発見は新宿区の公園。

この人物についての情報はこれだけです。

“勝利の法廷式”ネタバレ8話 考察:4人目の犠牲 瓜生二重(25)

読み方「うりう ふたえ」

2021年に犠牲となる。瓜生二重について分かっている情報は、次の通り。

何かと新聞の画面がアップになる人物でもあります。

  • 第4の犠牲者
  • 実直で裏表がなく、人に対して分け隔てなく接する性格
  • 会社勤めをしていた
  • 会社を辞めてバーを開業するつもりで資金を貯めていた
  • このために経営学や酒の勉強をしていることを友人に話していた
  • 恋人が日常的に暴力をふるうことを友人に相談していた
  • 殺害されたのは大学時代の同窓会の後の帰宅時。自宅マンション前で発見された
  • 蒼と速水正樹と大学が同じ。2人のサークルの後輩
  • 同窓会では帰る方向が同じだから、と蒼が帰宅時に送っていったと速水政樹が黒澤らに話す ➡ なぜか新聞には「同窓会のあと1人で帰宅途中だった」とあり、速水の話は載せられていない
  • 蒼は警察から事情聴取を受けていたが捜査対象からすぐに外れ、調査はされていない。

「恋人」がいて、日常的に暴力を振るわれていたことが気がかりではあります。

そのことを「友人」に相談していた、と。

供述調書に「港戸天音」「香埼茜」「松原健人」という名前もありますが…。

これらの人物が蒼と関係があるのか。いったん置いときます。

蒼は早乙女花の裁判の際に蘭のサポート役をしていましたが、なぜか事情聴取のことを話していませんでした。

しかし、彼が自分に疑惑の目を向けられるので都合が悪いという理由だけは想像がつきます。

警察が犯人ではないと判断したことに対し、黒澤はつぎの仮説で考えています。

あるところに大物弁護士がいました。仮に名前をXとしておきましょう。

Xは裁判に勝つには手段を選ばない悪徳弁護士で政財界にもよく顔が利きました。

ある日Xは息子の重大な秘密を知ってしまいます。

ある連続殺人事件に深く関わっていたんです。

このままでは自ら築き上げてきた地位も失うと思ったXは、警察に圧力をかけて息子の罪を揉み消します。

(大治郎:警察はそう簡単に引き下がるでしょうか?)

だからXはスケープゴートを用意しました。

連続殺人事件を追っていた記者です。

Xはその記者を殺し、すべての罪をなすりつけた。

引用:勝利の方程式 CASE7

「圧力」というのは大治郎が数々のケースで知ってきた警察には都合の悪い真実などでしょう。

例えば誤認逮捕。それを週刊誌とかにリークするぞ…とか。

とにかく、本当は蒼が事件に関与している。

しかし警察もここで引き下がることはできない。

4人もの犠牲者が出ていて、やっと犯人の尻尾をつかんだのに「見逃せよ」という要求を飲むようでは警察の信用・威信も失墜する。

そこで大治郎は早乙女漣を犯人として仕立て上げて警察に差し出すシナリオにした、と黒澤は読んでいます。

これまでの流れを見ると、事件には関与しているというこの見方は「ありそう」に見えます。

早乙女漣については次の通り。

“勝利の法廷式”ネタバレ8話 考察:スケープゴートにされた早乙女漣

「東都出版社」に出入りしているフリーライター。殺人事件などの記事を主に書いていた人物。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:早乙女漣(れん)が連続殺人事件の犯人とされた理由
引用:勝利の法廷式HP

新聞によると、関係者は次のように話しています。

「(早乙女漣は)事件に深入りするため、犯人に傾倒するような一面がある」

そして、早乙女漣は殺害された後に連続女性殺人事件の犯人として断定されています。

4人の連続女性殺人事件の犯人が…(中略)早乙女漣であると断定された。

自宅からは殺害された女性のDNAが付着した注射器や遺体から検出されたものと同じ塩化カリウム、被疑者の女性の左薬指に装着されていた指輪などが大量に発見された。

ドラマ内の新聞記事より

そして犯人とされる彼の死亡により連続殺人事件は「容疑者死亡により不起訴」となりました。

不起訴になると?

原則として刑事事件としては終了し,警察や検察などの捜査機関も捜査を終了して,その後に刑事裁判が開かれることもありません(例外的なものとして、新たな証拠が発見された場合等には再度捜査をして起訴される場合もある)。 

4人の女性の事件は全て闇に葬り去られた形となります。

ただ、大治郎の一言が気になります。

「切り取られた真実に踊らされているようでは、本当の真実に辿り着けませんよ」

引用:勝利の方程式 CASE7

黒澤も、私たち視聴者も「切り取られた真実に踊らされている」可能性もあるわけです。

つまり大治郎の掌の上にいるのかもしれない。

そして5人目の犠牲者について。

“勝利の法廷式”ネタバレ8話 考察:5人目の犠牲 椿沙良(年齢不詳)

「東都出版社」に出入りしているフリーライター、椿九重の妻。

夫が黒澤に協力して連続女性殺人事件を追う中、殺害された。

塩化カリウムが使用され、膝を抱えた状態で5つの指輪がつけられた状態で椿九重に発見された。

椿九重は塩化カリウムと注射器を購入していたため、殺害の容疑者として逮捕されてしまう。

真犯人によって容疑者に仕立て上げられた可能性がある。

真犯人は椿の動きを把握している。

把握していることが今のところ判明しているのは「東都出版社」の芳野編集長。

勝利の法廷式”ネタバレ8話 感想&考察②:冤罪の証明

蘭は花に再審を促しました。

日本の刑事裁判の勝率は0.01%。ただ感情だけで動いて何とかなる確率ではない。

確信があるからこそ、蘭は再審請求を促したのでしょう。

“勝利の法廷式”ネタバレ8話 考察:「早乙女花は冤罪」という蘭の確信

第2話終盤にて早乙女花の面会に訪れた神楽蘭はこう言います。

花の冤罪を晴らす。真犯人を見つけ出して、必ず無実を証明して見せる

ここまで断言できるのは、「早乙女漣の殺害には真犯人がいる」という確信があるからだと思います。

その「確信」はどこから来るのか?さらに話を第1話の冒頭までさかのぼります。

こんなシーンがあります。

早乙女花の裁判のなか、証人らしき女性が「覚えていません」と発言し、「え?」神楽蘭が目を大きく見開きます。

それまで懸命に顔を上げていた花も、この瞬間に絶望したように顔を下に向けます。

この女性は弁護側に有利に働く証言をするはずだったのではないでしょうか。

蘭も花も、この証言が裁判の方向を彼女らの有利な方向に決定づけると考えていた。

しかし、この女性の裏切りで有利になるはずの裁判はひっくり返ったのではないでしょうか。

「覚えていません」の直後、蘭が硬直する姿が描かれ、懲役12年が言い渡されるシーンへと移ります。

この証人を動かしたのは、大治郎の可能性が高い。

CASE0では、裁判前日にこの証人と大治郎が会話をしているシーンが描かれています。

そして、裁判当日も開廷前にこの証人が誰かと話しているところを藤堂が目撃しています。

では、この女性は何者なのか。

実はこの人が事件当日の花の帰宅時間、または早乙女宅に第三者がいた可能性を知る超重要人物だったと推測します。

また、裁判の記事にはこう記されています。

弁護人は、住民の目撃情報は検察側に操作されていると主張している。

「弁護人」は蘭のことです。

「住民の目撃情報」というのは、花の帰宅時間につながる情報になってくるはず。

蘭は「覚えていません」の証人を始め、他の住民の目撃情報にも違和感を感じ、こう主張したと思われます。

住民の情報は検察側ではなく、大治郎に行われている、というのが真相だと思います。

裁判は敗れました。

しかし蘭は「花の帰宅時刻は事件発生時刻と食い違う」という決定的な真実をここから得ていたのだと思います。

だから、花は冤罪(えんざい)だと確信しているのではないでしょうか。

"勝利の法廷式"ドラマ3話ネタバレ&考察:「早乙女花は冤罪」という神楽蘭の確信
引用:勝利の法廷式 インスタグラム

新聞に書いてある判決内容の一部を要約すると次のようになります。

早乙女花は2021年7月20日19時ごろ自宅に帰宅した際、夫の早乙女漣と言い争いになり包丁で刺殺した。

早乙女花はこれを否認。

被告が帰宅時間を証言するもその時に目撃した住人がいないため、虚偽の証言とされた。

犯行時には2人の自宅アパートからは大きな叫び声を聞いたという証言が相次いでいることから、早乙女花は懲役刑となった。

重要なのは「花の事件の当日の帰宅時間」です。

彼女が帰宅した時点で既に夫は殺害されていたというのが真実なのだと思います。

しかし、それを証明するはずの証人の裏切りに遭う形で裁判は決し、新聞にもこのように載ったのでしょう。

蘭はこの真実について、別の角度からの証明を試みることになります。

“勝利の法廷式”ネタバレ8話 考察:早乙女漣の殺害目的と真犯人

「誰が」は、まだ分かりませんが、候補は

芳野編集長 朝烏(あさがらす)検事 大治郎

目的は「漣の口封じ」でしょう。

先述した内容を振り返ります。

早乙女漣は殺人事件などの記事を書くフリーライターでした。関係者(おそらく芳野編集長)は彼についてこう述べています。

「事件に深入りするため、犯人に傾倒するような一面がある」

こう述べると、漣が犯人だという印象をより強くできる。

話を戻します。漣は連続女性殺人事件を追った結果、「真犯人」に辿り着いた。

そして、黒澤に連絡を入れた。一連の動きに感づいていた真犯人は、漣を殺害。

さらに自宅に連続女性殺人事件の証拠品を持ち込み、警察に発見させてスケープゴートにする。

殺害は花の帰宅時間を把握し、タイミングを合わせて事を起こす。

こうして「漣殺害の容疑者」を妻の花に仕立て上げる。

そうすれば近隣の住民が早乙女宅から大声などが聞こえても「夫婦によるもの」と思わせることができる。

この策略に花はハメられてしまった、という構図でしょう。

ここで話を戻します。

大治郎は例の証人に弁護側に不利となる証言をさせました。

これがなぜなのか。

“勝利の法廷式”ネタバレ8話 考察:流川親子は何かを知っている?

真実を抹殺してでも、早乙女花を夫の殺害犯に仕立て上げたい理由とは何か?

第4話のラストのシーンの蒼との会話で気になる言葉を発しています。

  • お前はまだあの事件にこだわってるようだな
  • (首を振って)人生を棒に振るな

「あの事件」というのは漣の殺害事件でしょう。「人生を棒に振るな」が気になります。

こう言う理由は大治郎の言わんとしていることは

①勝率0.01%をひっくり返すために膨大な時間とエネルギーを消耗することになるぞ。

②あの事件を掘り返すと、お前の人生の墓穴を掘ることになるぞ

どちらの響きもあります。でも「人生を棒に振る」という表現はどうも引っかかります。

事件の真犯人を大治郎は知っていて、証拠を握りつぶした。

これを再審したところで、勝率0.01%の確率では勝てるワケがない。それはそれでムダ。

おまけに「あの事件を蒸し返して負けた青二才弁護士、流川蒼」という不名誉な評判が彼につきまとうリスクがある。

でも、仮に冤罪を証明しても、それは蒼の人生にマイナスになる…?それは真犯人と関係がある…?

「真犯人」は戦うにはあまりにも恐ろしい相手・または組織で、人生を棒に振るほどの返り討ちに遭うリスクがある…?

ではなぜ、蒼は参考人として呼ばれたのか。そして、何を供述したのか。さらに、その供述内容は本当だったのか、嘘だったのか。

この供述で蒼は「嘘」を言ったのではないかと思います。

大治郎がそうさせたのではないか。不都合な真実が、そこにはあったから。

事件当時の蒼は22歳。現役で入学したなら4年生か大学4年生か、卒業1年目。

まだ父に憧れ、その背中を追っていた年齢ではないでしょうか。

堂々と生きる、自慢の父親。

そんな父に当時、「警察にはこう説明しろ」と言われれば、従ったとしても不思議はありません。

でも「不都合な真実」が何なのかは、まだ分かりません。

しかし、なぜ、蒼は参考人として呼ばれたのかは、かなり重要な気がします。

あと、ちょっとこういう可能性もあるかな、というのを述べます。

“勝利の法廷式”ネタバレ8話 考察:大治郎が見落としている何か

あくまで可能性ですが、CASE3「記憶」のような展開もあるかもしれません。

洋食屋の店主をしていた洋子が息子をかばうために嘘の証言をした話です。

あの物語は、母親が「料理人の清水を突き落としたのは息子だ」と思い込んでいたけど、真犯人はM&Aの会社の前田社長だったという「ドンデン返し」の結末でした。

もしかしたら、これの大治郎バージョン、とか。

大治郎は蒼が漣殺害事件の犯人、あるいは関与を疑っていたけども、実はそれは大治郎の思い込みだったというパターン。

このため、大治郎は思い込みをしたまま、早乙女花を犯人に仕立て上げる地盤固めに走ったという展開です。

で、彼は蒼に「お前が早乙女漣を殺害したのか」ということはじつは、あえて聞いていない。

事実を知った上で準備をした、となると犯人を手伝うための事実隠ぺいの情報操作ということで、万が一の場合に火種を残す可能性がある。

知らずにやった、にすれば言い訳ができる。

いずれにせよ、蒼と大治郎の間に実は「事件の真実」についてのズレが生じたまま、今に至っていることになります。

「ズレ」というのは、大治郎が「蒼が犯人、あるいは関与している」と思い込んでいる。

蒼本人には「疑われるような位置にいて参考人として呼ばれたが、自分は関与していない」という事実があるだけ。

つまり蒼は「李下(りか)に冠(かんむり)を正さず」みたいな立ち位置に居た。

大治郎はそれを見て「蒼がすももを盗んだ。これは隠さねば」と思った、ということ。

李下(りか)に冠(かんむり)を正さず

李(すもも)の木の下で冠をかぶり直すために手を上げると、すももを盗ろうとしているような誤解を与える、という意味

とはいっても、大治郎がそんなミスをするかな~…という思いもあるのであくまで「もしかしたら」と言う程度です。

そして、CASE0が配信されました。かなり意味深な内容です!

ぜひ見てほしいと思います。

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以上です!ハトポッポでした!

他のCASEなどについては以下をどうぞ!

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