この記事は「ハレーションラブ」 1話~2話のあらすじとネタバレ・考察です。
ご注意下さい。
ここで紹介するのは次の内容です。
- 時系列順 これまでの出来事の整理
- あらすじ(ネタバレなし)
- 1話~2話の感想/考察
ハレーション(halation)とは?
写真用語。逆光になった太陽光などの強烈な光がレンズに入ることで、光源中心に明るいボヤけが生じる現象のこと。
最初に、ここまでの主な出来事を順に拾っていきます。
ちなみにこの物語の「現在」は2023年6月頃あたりを軸にしています。
よく「15年前の七夕」と表現されるのも「2008年7月7日」のことです。
ハレーションラブ あらすじ※これまでの出来事の整理
15年前2008年7月7日、星合台空という街の空き家で火事が発生。2棟が全焼。
焼け跡からは2人の遺体が見つかる。
1人は昴の兄、当時11歳の晶(あきら)、もう1人は全焼した隣の家の主婦、熊田佳代子(45)。
焼け跡から「どこかトオクニいけまスように」と書かれた赤い短冊が見つかる。
いじめを苦にして火をつけた、と言われているが、火をつけたのが晶なのかどうかは不明。
だが、短冊のとおり晶は他界。
このことを機に、街の人々は「短冊に願い事を書くと不吉なことが起こる・呪われる」と信じるようになり、七夕の短冊を書かなくなった。
朱莉は晶と一緒に遊んでいたが、「気が付いたら空き家が燃えていて…」と記憶がはっきしりしていない。
火事の通報は午後4時頃で、火は3時間後に消し止められた。
この火事は現在も「未解決事件」となっている。
朱莉の店の前に「どこかトオクニいけまスように」と書かれた赤い短冊が見つかる。
朱莉の店に笹と大量の例の赤い短冊が置かれていた。店の前の防犯カメラは赤いスプレーインクで塗られていて確認不可能だった
朱莉の自転車が激しく破壊されたうえに、サドルには車輪のスポークが突き刺され、赤い短冊が複数入れられていた。
椎奈が大学職員の槙田のアカウントに異変を見つける。彼のアカウントにはこう表示されていた。
「待って、なに?笑笑 まさかの家特定?笑笑」
「え、今更違うよな、」「たすけ」
※槙田が夜、何者かに追われる、追い詰められたシーンがある
朱莉の母が昴を久しぶりに見たが、母はどこかよそよそしい様子を見せ、すぐにその場を離れる。
昴が朱莉に「あの日(2008年7月7日)、朱莉が短冊の写真を撮ってた。それを見れば当時何を書いたかわかるんじゃないか」と言ったため、朱莉が当時のアルバムをめくる。
しかし、7月6日の次のページから10日となっており、7~9日の写真そのものがアルバムにはないことに気づく。
街の掲示板に張られていた朱莉のフォトアワードでの優秀賞受賞式や受賞作の写真が切りつけられていた。浅海がばらばらにされた受賞作写真を修復して朱莉のもとに届ける。
大学職員の槙田が殺害されているのが河原で発見される。口にはあの赤い短冊が詰め込まれていた。
翌日、朱莉が自宅のポストを開けると大量の写真が落ちて来る。写真には晶が少年に蹴られて倒れ込む、いじめと思われる現場が写っていた。
これらを踏まえて考察や感想を述べてみたいと思います。
ハレーションラブ 1話~2話ネタバレ感想/考察
ハレーションラブ 1話~2話ネタバレ考察①朱莉の記憶が途切れている
まず気になる点が、事件当日の朱莉の記憶がないという点です。
2話で朱莉がうつろな目で事件当日のことをこう回顧します。
「あの日も(晶くんと)遊んでたはずなのに、気が付いたら目の前で空き家が燃えていて…あんまり覚えてなくて…」
そして1話の火事のシーンで「カメラを持っている」ことも気になります。
何かを撮影していると思われますが、何らかの理由でその日に撮影した写真は存在すらしていませんでした。
ハレーションラブ 1話~2話ネタバレ考察②アルバムも3日分途切れている
2話で昴はこう話していました「短冊書いたあの日(15年前)、写真撮ってなかった?短冊の。それ見れば(あの日に書いた短冊の内容)分かるんじゃない?何書いたか」
終盤で6歳当時のアルバムを朱莉は見ますが、7月6日のつぎが10日になっていて、7~9日の3日間の写真がない。
両親によって(?)隠されたか、または朱莉自身がその記憶ごとどこかへ封印してしまったか…
その3日分のフィルムを当時、管理していたのは両親だと思われるので、何らかの事情は知っていそうな気はします。
ハレーションラブ 1話~2話ネタバレ考察③朱莉の母は何かを知っている?
昴と再会した母の様子が明らかにおかしいように見えました。
あのようなパターンの再開は「あら~!大きくなったね~!!」という歓喜の再開のシーンになりそうなものです。
しかし、朱莉の母はその場を早く離れたい空気を発して、そそくさとその場を去りました。
その後、無心に大量の大根を刻み、朱莉に声をかけられるとハッと我に戻るかのようなリアクションの後、軽度の過呼吸となっています。
昴の兄、晶があまりに特殊な状況で亡くなり、その後の街に暗い空気を落としているため明るい再会にはならないのも無理ありません。
しかし、朱莉の母の様子はそれ以上の背景を思わせるものがあります。
ハレーションラブ 1話~2話ネタバレ考察④犯人は複数(と考えるのが自然)
こう思わせるのは朱莉の店の前に吊るされた例の笹と短冊の量の多さ。
ひとりで準備して、軒先に吊り下げるというのはかなり考えにくい。
または指示役1人と実行犯複数人に分かれている…は、現実的すぎてドラマとしてはつまらないな…と。
まず、準備するのにかなりの作業量を要すると考えるのが自然です。
一人出来なくもないですが…
#ハレーションラブ #ハレラブ
— スベテ保存 (@KRMW1iisycpyBOD) August 14, 2023
これ、仕込んだヤツ
チャレンジャーだな。 pic.twitter.com/CvONMjBK5f
そしてあれを運搬するにはクルマが必要。
クルマでサッと来て、複数の人員で短時間であれを仕掛けて、サッと立ち去るというのが最も効率的で、かつ自然な手口と考えて良いと思います。
#ハレーションラブ
— さー (@wahrheit17) August 13, 2023
これ犯人複数いたりして
店の前に短冊を吊るすメッセージ性と自転車や主人公の写真を損壊させる陰湿さ、そして死体の口に短冊を詰め込む猟奇的な行動に一貫性が感じられない
みんな何か抱えてる感じだけど、主人公に対する複雑な感情を持つとしたら幼なじみか…
取り外すときに脚立を使っていたので、仕掛ける時も脚立は当然、必要。
1人でやると1本吊るして、脚立を移動してまた吊り下げて…とやってるうちに目撃されるリスクはかなり大きい。
3人くらいでやれば「秒」で現場を立ち去ることも可能でしょう。
そして、最後に出てきた犠牲者についてもそう。
あれだけハデな量の短冊やら笹やらを置いていくのは単独犯では極めて困難と考えられます。
ただ、その辺はやっぱりドラマでありフィクションであることを含めると、単独犯という可能性は残ります。
ハレーションラブ 1話~2話ネタバレ考察⑤犯人が単独犯なら、男性
2話で槙田が何者かに追い詰められるシーンがあります。
そして、2話の最後では変わり果てた姿となっていました。
若い男性をあれだけ追い詰められる足の速さと体力、そして揉み合いになった場合に槙田をねじ伏せる腕力などが欠かせません。
そう考えると、女性は考えにくい。犯人は男性と考えます。
ハレーションラブ 1話~2話ネタバレ考察⑥犯人は朱莉の記憶の空白を知っている?
実は晶くんが亡くなったのは朱莉ちゃんのせいなのかな…🤔
— すってれ (@sutteresuttere) August 13, 2023
お母さんも幼なじみもそれを知ってるけど、朱莉ちゃんだけは知らないとか…🤔?#ハレーションラブ
結論から言うと、朱莉に対して犯人は晶の復讐をしたい、または、罪の償(つぐな)いをさせたい。
そのためにはまず、朱莉を罪の意識で苦しませたい。
それが復讐の第一段階。
でも朱莉は肝心の記憶に空白がある。
その空白を蘇らせなければ復讐の意味は半減してしまう。
だから赤い短冊で「これでもか」と言わんばかりに心理戦を繰り返し畳みかける必要があるのではないか。
最初は短冊1枚だけ。次にあの軒先の大量の短冊セット。
そしてボコボコの短冊まみれの自転車でジワジワ追い詰め、晶を思い出すように仕向けている。
朱莉の記憶の空白を知っているからこそ、こういう波状攻撃が必要なようにも見えます。
だから昴が
「短冊書いたあの日(15年前)、写真撮ってなかった?短冊の。それ見れば(あの日に書いた短冊の内容)分かるんじゃない?何書いたか」
と言ったのはちょっと意味深にも聞こえます。記憶の掘り起こしを促しているような….
で、つぎに朱莉の受賞作や彼女の写った授賞式の写真の部分に破壊的なキズをつけ「朱莉が恨(うら)めしい」とダイレクトなメッセージを明示します。
晶くんを思い出させて、かつ、朱莉がターゲットであることを明確にしています。
犯人のメッセージを文章化すると「晶のことを思い出せ、私は朱莉が恨めしい」に見えます。
#ハレーションラブ
— なな (@ufApLsjEFTJnaRv) August 13, 2023
続けて2話。
ハレーションを人工的に起こすこともできるよーって話から、あかりちゃんが火事を意図的におこして写真を撮ったのが15年前の悲劇、的なホラー展開くるかな…?
晶を苦しめた人たちへの復讐だとしたら、いじめてた?槙田と同じくあかりが標的になるのは何かをしたから?
犯人から見て、朱莉は晶を●したも同然なのではないでしょうか。
いずれにせよ、朱莉の記憶の空白と晶くんに起こった出来事には重要な関係がありそうです。
短冊は幼馴染の子がやったのかなぁ
— miya (@kohaku_ro) August 13, 2023
思い出させるために#ハレーションラブ
そして一連の事件が起きる前と後では朱莉の周囲では何が変化したかも重要です。
ハレーションラブ 1話~2話ネタバレ考察⑥槙田は何をした?
彼のアカウントにはこう表示されていました
- 「待って、なに?笑笑 まさかの家特定?笑笑」
- 「え、今更違うよな、」
- 「たすけ」
※槙田が夜、何者かに追われ、追い詰められたシーンもある。最後には●害されます。
晶について、犯人が激しい憎しみを持つ内容の投稿を槙田がしたら、犯人が家を特定し予告して襲撃しに来た、というような雰囲気に見えます。
「今更違うよな」が何を意味するのかは今のところわかりません。
最後に、一連の事件の起こる前・後では何が違うのか、です。
ハレーションラブ 1話~2話ネタバレ考察⑦一連の出来事が起こる前と後では何が違うのか
いまのところ2つです。
- 昴が帰ってきたこと
- 浅海が大学の先生として街に来たこと
今後のエピソードでも少しずつ他の変化が分かってくるかもですね!
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