「モンスターズインク」に登場する憎めないモンスター一覧を紹介!そしてスタッフたちが私たちに伝えたいこととは…?

モンスターズインク
目次

モンスターズインクについて

アメリカでは2001年に、日本では2002年に公開されたディズニーとピクサー製作の長編フルCGアニメーション映画。

アメリカでの興行収入は日本円で約271億円を記録。日本では興行収入93.7億円を記録しました。

日本では2002年3月から上映されましたが、大好評のため同年7月中旬まで延長するの異例のロングラン公開となりました。

これらの成功はアップル社の創始者スティーブ・ジョブス氏が「モンスターヒットだ」と語るほどのものでした。※この作品のCG技術を担ったのがアップル社。

スティーブ・ジョブス氏
スティーブ・ジョブス氏

様々なディズニー映画の中でも、この作品はひとつひとつのキャラクターがとってもビジュアル的な特徴を持っています。

ここではそんなモンスターたち(ひとりだけ人間がいますが…)を紹介します。最後にこの映画に込められたメッセージについても紹介します。

ちなみに「モンスターズインク」という名前について。「インク」は「会社」という意味なので、「モンスターズ社」みたいな意味になります。

モンスターズインクのあらすじ

「モンスターズ・インク」はモンスターの世界にあるエネルギー会社。人間界で言うところの電力会社。

人間の子供部屋に通じるドアからモンスターを送り込み、人間の子供を脅かし、その悲鳴でエネルギーを作って供給している。

人間界で言うところの電力会社
人間界で言うところの電力会社

もじゃもじゃで大きなモンスター”サリー”と、相棒で緑色の一つ目モンスター”マイク”は、会社の悲鳴獲得ポイントNo.1の名コンビ。

人間の子供に触るとモンスターは死ぬと彼らは信じていて、人間の子供のくつ下が体に触れただけで現場では防護服を着たCDA(子供検疫局)が出動する大騒ぎとなる。

ある日、人間の女の子がモンスターの世界へ迷い込む。すっかりこの二人になついてしまった女の子をサリーは自宅に連れ帰り、ブーと名前をつけてしばらく面倒を見ることに。

人間界にブーを戻そうとするサリーとマイクに、様々なトラブルが降りかかる!無事人間の世界へ戻せるのか…!

モンスター 一覧(主要キャラ)

この映画に出てくるモンスターたちは見た目の特徴などが強いので、ビジュアル的な特徴などで分けて紹介します。

女の子:ブー ※本名はメアリー(Mary)

ブー:メアリー

モンスターの世界へ入り込んでしまったかわいらしい女の子。好奇心いっぱいで初対面のサリーを怖がるどころか面白がって追いかけてきます。また彼を助けるためにランドールにつかみかかるような気の強い一面もあります。

怖がらせ屋のサリーにもすっかり懐いてしまい、後半ではサリー攻撃するランドールにつかみかかるシーンもあります。

2歳くらいの設定なのでまだ言葉を話せず、サリーを猫だと思っているのか「ニャンニャン」と呼びます。英語版では「kitty(子猫ちゃん)」と呼びます。

実はブーの本名はメアリー。製作スタッフの娘で、声もその子のものが使用されており、最後のエンディングロールでもキャストに「メアリー・ギブス」として名前が載っています。 

声の収録は遊びまわるメアリー本人の声をスタッフが録音器具を持って走り回りながら取っている様子がDVDに収録されています。ちなみにメアリー本人も当時2歳。

なぜ映画の中での本名もメアリーと分かるのかというと。このシーンでのブーが描いた絵に「MARY(メアリー)」と書かれているから。

絵にMARYの文字が。

メアリーを世話することを通じて、モンスターたちはものすごい発見をすることになります。

紫のもじゃもじゃなモンスター:サリー

サリー

本名はジェームズ・P・サリバン。青い毛に紫のもじゃもじゃ毛が特徴で、会社内でナンバーワンの結果を出す怖がらせや屋として活躍し何度も表彰されている伝説的モンスター。

外見は恐ろしげですが、性格は温厚で社員やモンスター・シティ市民からも慕われています。ブーとの出会いを経て、恐怖心よりも、愛や笑いはもっと強い力を生み出すことに気づいていきます。

彼らの大学時代を描く「モンスターズ・ユニバーシティ」では本当は気弱な性格で、天才家系ゆえにそのプレッシャーに苦悩する姿が見られています。

※「ユニバーシティ:university」は「大学」という意味。

緑の目玉:マイク

マイク

サリーの相棒。お調子者で頭の回転が速くよく喋りますが、短気でそそっかしい性格です。サリーの毎朝のトレーニングをよく手伝っている良き友人でもあります。

自分と結婚したいくらい自分の事が好きというナルシストな一面があるが、書類整理が苦手で事務担当のロズが苦手。社内の受付嬢セリアと熱愛中。

「モンスターズ・ユニバーシティ」では幼い頃は小柄な見た目なども原因で、怖がらせることは不得意ではあったものの、めげずに努力や工夫を重ねていたことが描かれています。

そんなコンプレックスがサリーとのコンビ結成へと繋がっていくことになります。

紫のトカゲ:ランドール

ランドール

モンスターズ・インク社内2位の実績を持つものの、ずる賢い性格が特徴でいつもサリーをライバルとして見ています。

一位になるために手段を択ばない冷徹な一面があり、カメレオンのように体の色や模様を自在に変えられる能力を利用してサリーたちを苦しめることも。

ブーを返そうとするサリーたちに立ちはだかる、憎らしい活躍をして物語を盛り上げます。

「モンスターズ・ユニバーシティ」では、気が弱く温厚な性格だったキャラクターから、後に現在のズル賢い性格になる経緯が描かれています。

楽しいサブキャラ・脇役たち

目がたくさんある社長:ウォーターヌース

ウォーターヌース

祖父が起業したモンスターズインク社を受け継いだ三代目。

表向きは信頼と安全をモットーにしていましたが、会社は業績不振に悩んでおりとんでもない行動に出る姿が映画の終盤で明らかになります。

かつてはサリーを自ら指導していた過去があります。

ちなみにエネルギー不足が問題になっていることは前半で見かける新聞記事にも大きく書かれています。

受付の女性:セリア

セリア

マイクの彼女でもあるスレンダーボディの美しいモンスター。ブーを元の世界に戻す時の協力者でもあります。 マイクのことはギョロ目ちゃん、と呼んでいます。

マイクのロッカーの中にはセリアの写真が貼られていて、その熱愛ぶりがうかがえます。

誕生日を寿司レストランでマイクに祝ってもらっていたところ、サリーがブーを連れてきたために台無しとなって怒り心頭になります。

これが原因でマイクと別れる寸前にまでなりますが、のちに事情を知ることとなり、後半のストーリーを動かします。

ちなみにヘビの髪は彼女の感情と連動しているようで、彼女が怒った時はヘビも怒り、彼女がマイクにキスをするとヘビもキスをします。

また、彼女が「髪でも切ろうかしら」と話すと、ヘビは怖がる姿も見せます。

黄色いヤツ:CDA(Child Detection Agency:子供検疫局)

CDA 子供検疫局
CDA 子供検疫局

黄色い防護服を着ている子供検疫局の隊員たち。モンスター界では人間の子供は有害であり、触ると汚染されて死ぬと信じられています。

このため体にくっついてしまった子供の靴下などを処分し、消毒するのが仕事です。

全員同じ服に身を包んでいますが、形がひとりひとり異なっていて中身の見た目は1人ずつ違うようです。また、足が2本なのは全員の共通点のようです。

※「検疫:けんえき」の意味は「伝染病の侵入,まん延を防ぐため必要な検査や措置をとること」

事務のおばさん:ロズ

ロズ

事務を担当しているナメクジ型のおばさん。無愛想でゆっくりした口調には迫力がある。頭の回転が早く、書類を出さないことが多いマイクに対しては当たりが強めのようです。

実は事務員の彼女は仮の姿。本当はある目的のためにモンスターズ社に潜入していたことが、物語の最後に明らかになります。

雪男:イエティ

イェティ

ヒマラヤで暮らす愉快な雪男。極寒の中にもかかわらず、雪玉でレモン味のアイスを作って今の生活を楽しんでいる。

人間界に追放されたサリーとマイクを助けてくれます。自分のことを怖い雪男ではなく、かわいいキャラだと思ってほしい様子。

「モンスターズ・ユニバーシティ」ではモンスターズ・インクで郵便局員を務めていたのですが、何かしらの理由でモンスターシティを追放されています。

メガネの相棒:ファンガス

ファンガス

チョコレートのイメージキャラにいそうな見た目。3つある目にしているメガネがトレードマーク。ランドールのアシスタントを勤めています。

機械に詳い様子で「計算によると」が口癖です。

悪人というわけではなさそうで、ランドールがいなくなった後は、3つ目用の鼻眼鏡をかけて仕事を楽しんでいる姿を見せています。

オレンジ色:ジョージ

ジョージ

勤務中に運悪く子供の靴下を体につけたまま帰還し、CDAに全て毛を剃られ消毒されてしまう不運のモンスター。

その後も人間界の物に触れて繰り返しCDAの世話になる羽目になります。

ちなみに事件解決後はオレンジの体毛は全て生え変わってました。

ナメクジ:チャーリー

チャーリー

ジョージのアシスタント。ジョージのことを「俺たちすっごく気が合うんだ!兄弟みたいなもんさ!」と熱っぽく語っていますが…。

モンスターズインクが私たちに伝えたいことは?

キーワードは誤解・恐怖・理解、そして笑いの生み出すエネルギー

誤解から生まれる恐怖は、お互いを理解することで乗り越えることができる。

そしてお互いの間に「笑い」を生み出せば、それは社会を大きく変えるエネルギーを発揮する

…ということではないでしょうか。

改めて物語を眺めると…

物語の冒頭では人間の子供は有害なため、触るとモンスターが死ぬ危険性があるとされています。実際にくつ下ひとつでCDAが緊急出動するほどの事態になります。

一方でモンスターたちは人間の子供の恐怖から生まれるエネルギーを集め、生活の糧(かて)としています。人間でいう電気のような感じでしょうか。

ところが人間の子供がモンスター界に迷い込んだことでサリーとマイクは人間の子供を理解し、2つのことに気づきます。

ひとつは、人間の子供の子供が「有害」というのは誤解であること。

もうひとつは、人間の子供の笑いは、恐怖の10倍のエネルギーを発生させること。

このことはやがて、経営不振に陥っていたモンスターズ社の立て直しと、モンスター界のエネルギー不足の解消につながっていきます。

この映画がターゲットとする客層がポイント

モンスターズインクは主に子供向けの作品となっています。これは「親子連れ」の客層をターゲットに入れていることも意味します。

当時の制作スタッフたちは、このことを子供たちだけでなく大人たちにも伝えながら、新しい時代につなげてほしいと願ったのではないでしょうか。

製作が開始された90年代という時代

この作品の制作には5年の歳月を要したそうです。90年代に製作が始まったということですね。

90年代というと冷戦が終わり、世界中に感じられた核戦争の緊張がすこし緩んだ時代でした。

しかしその後、世界各地で起こっている宗教・民族などの武力衝突が報道でクローズアップされ、平和にはなっていない世界が浮き彫りにもなりました。

アメリカは徐々に好景気の時代に入っていきます。そしてインターネットの爆発的な普及という、新しい時代の幕開けが起こっていきました。

一方で湾岸戦争へのアメリカ介入、黒人差別を発端とするロス暴動、高校での銃乱射事件、貿易センタービル爆破事件がアメリカ社会に暗い影を落としていました。

左:ロス暴動 右:湾岸戦争 
中央:銃撃現場にて花をたむける人々

そして映画製作の終盤には9.11同時多発テロが発生。作品にもシーン変更というかたちで影響しました。

もともとお寿司屋さんの街で爆破が行われるシーンがあったのですが、これはプラズマ消毒が実施されるシーンに切り替えられています。

アメリカでの映画公開があの事件の2カ月後だったことで、スタッフたちは「お客さんが来てくれるだろうか」という不安に襲われていたことも明かしています。

紛争・衝突などの出来事・事件を生む根底には、互いに抱く恐怖があるように思います。

これらは人々にさらなる恐怖を植え付けます。そしてまたその恐怖が…という負のサイクルが繰り返されます。

こうした時代を感じたスタッフ陣が先程の思いをこの映画に込めて、モンスター界からのメッセージとして人間界に放ったのではないでしょうか。

この作品を「モンスターヒット」へと押し上げたのは、この思いに共感した私たち人間界のエネルギーの現れではないかと思います。

2001年の公開当時、スタッフを驚かせたのはお客さんたちからの感謝の言葉だったそうです。「家族で楽しめる作品をありがとう」と。

作品の公開から約20年の月日が流れましたが、「モンスターズインク」から感じるメッセージは未だに色あせていない気がします。

今でもこの作品から生み出される私たちのエネルギーを、良い時代へとつなげて行きたいですね。

それでは素敵な1日を!ハトポッポでした!

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