仮想儀礼3話 ネタバレ感想&考察/deepでdarkな雅子の事情

仮想儀礼3話 ネタバレ感想考察

この記事は以下の内容を含みます。

各話のネタバレはありますが、結末は明かさずに考察や登場人物の深堀りなどを楽しめるようにしてあります。

  • 原作を踏まえた登場人物の深堀り
  • あらすじ
  • 感想(時々考察)

各話のネタバレはありますが、結末は明かさずに考察や登場人物の深堀りなどを楽しめるようにしてあります。

今回の深堀は2人。主人公の矢口誠と、信者第1号の徳岡雅子です。

ちなみに1人目はコチラ

>>仮想儀礼1話,2話 ネタバレ感想&考察/原作と比較して1.5倍楽しもう!

もくじ

仮想儀礼 3話 ネタバレ感想&考察 人物深堀り② 矢口誠

原作では学歴がなく中卒という設定ですが、原作での彼は美大でデザインを専攻。

元々勤めていたゲーム会社にはクリエイターとして勤務。

しかし、アルバイトの学生のほうがデザインをさせると自分よりもずっとセンスも才能も優れていることを悟るようになります。

こういった経緯から入社半年で営業や脚本の編集などをして働くように。

そんな日々を送る中、鈴木正彦に出会い、彼の書く作品に深く感動。

しかし、時を同じくして矢口誠は同じ会社の天才デザイナーの妻に手を出したことでクビになります。

単純にみると「オンナで仕事を失った会社員」の典型ですが、実はここに深いストーリーが横たわっています。※気になる方は、原作をチェック!

これに伴い、鈴木正彦の書いた5,000枚に及ぶ原稿「グゲ王国の秘宝」も行き場所を失い、あとはドラマと同様の展開です。

キャラは元役人の生真面目な鈴木正彦とは対照的。

若い子からおばちゃんまで世代を問わず女性の心をとらえることに長け、若者ウケも上々。

そして情に流されやすい一面が描かれています。

一方で聖泉真法会の創業者としては、宗教や法人の知識が大きく不足していることが後々に目立つように。

このへんは作家として得た宗教の知識、組織の経営感覚や世の中の仕組みを心得ている元エリート役人の鈴木正彦と、お互いの短所を補い合います。

年齢ですが、じつは鈴木正彦よりも2つ年上の40歳。

では、徳岡雅子の深堀りをしてみます。

仮想儀礼 3話 ネタバレ感想&考察 人物深堀り③ 徳岡雅子

原作では26歳で大学生。

誰もが知る政治家の娘という家系で、兄とS●Xをするという関係を持っています。

ドラマと違うのは、彼女が兄と関係を持っていることは、兄から迫ったことが引き金ということ。

これだけでもdeepな感じなのですが、さらにdarkな事実が彼女にはあります。

実は小学●年生の頃から、彼女は有名政治家である父親から性●虐待を受けていた過去が。

寮のある女子高に進学したことで一時的にこういった虐待から逃れたものの、大学に進学すると今度は兄が…

さらに、さらに。

時間がたつにつれ、雅子の兄に対する複雑かつ衝撃的な感情が暴露されていきます。

この辺は「NHK」という性格上、しかも新BSの第一弾ドラマという側面を持っているので、無難な感じで避けそうな気がします。リストカット跡は描かれていましたが。

これも詳しくは原作をチェックしてみてほしいところです!

さて、前回みたいな感じで、それぞれの人物の生まれたころの時代をピックアップしてみましょう。

今回は2023年を軸にして、彼らの生まれた年を眺めてみます。

まずは矢口誠。生まれた年は1983年(昭和58年)ということになります。

仮想儀礼 3話 ネタバレ感想&考察 1983年という時代

80年代は日本のビジネスマンが世界中で「24時間戦う時代」。

そんな熱気に包まれた日本ではいろんな熱を帯びます。

任天堂からファミリーコンピュータが発売開始。

ここから社会現象ともなる「ファミコンブーム」が日本中の少年少女を夢中にさせます。

東京ディズニーランドが開園。

開園から40年が経った今でも愛されて止まないテーマパークはこの年に産声を上げました。

NHKドラマ「おしん」が大ブームに。

日本人で「おしん」を知らない人はまずいないという人気ぶりでした。

パソコン、ワープロが日本中に急速に普及。

日本は経済大国にのし上がり「ジャパン・マネー」が世界を買いたたくようになります。

80年代の日本は経済的にみると「古き良き時代」という側面を持った時代でした。

普通のサラリーマンでもガンガン儲かった時代で、バブル経済が到来。

それまで経済に無頓着だった人々が株式投資に次々と飛びつき、か株式投資は大ブームとなりました。

しかし90年代初頭にバブル経済は崩壊。日本に長く続く「冬の時代」が訪れます。

徳岡雅子はそんな時代に生まれた世代ですね。

生まれは1997年(平成9年)ということになります。

仮想儀礼 3話 ネタバレ感想&考察 1997年という時代

経済的に一気に駆け上がった日本は91-93年にバブル経済の崩壊に直面します。

日本は一気に不景気に突き落とされます。

特に97年に起きた山一証券の倒産は「大企業は潰れない」というそれまでの日本人の価値観を根底からひっくり返しました。

そんな中でも、楽しい話題はあったわけですね。

映画「タイタニック」が世界中で大ヒット。誰もがこのポーズに憧れました。

それまで人気ゲームだったポケモンがアニメなどのメディア展開。世界中でブームに。

たまごっちブーム。「●●っち」というあだ名が広がったのもこのころから増え始めた感が…

サッカー日本代表がワールドカップ初出場決定(ジョホールバルの歓喜)。

左の写真中央の11番の選手が若き日のキングカズこと、三浦知良選手。

今でも現役という超人。

ではここまでのあらすじをみていきます。

仮想儀礼 3話 ネタバレ感想&考察 あらすじ

都庁で出世コースを歩んでいた鈴木正彦は、友人の矢口誠に誘われてゲームのシナリオライターに転身する。

しかし、誠に裏切られて職も家庭も失い、ホームレスに。

ある日、再会して矢口を問い詰めるが、「宗教団体を立ち上げて稼ごう」と持ちかけられる。

最初は相手にしなかった正彦だが「精神的な安寧を売るサービス業と考えれば、あり得ない話じゃない」という彼の言葉に心動かされ、「聖泉真法会」を立ち上げる。

正彦はお金を稼ぐために、形だけの「教団施設」を設立し、「教祖」を名乗ることに。

本尊はワインボトルを石膏で覆っただけの偽物だった。それでも正彦は、詐欺的な行為だけは決してしないと心に誓った。

そんななか、ぽつぽつと来客が訪れるようになる。

持ち前の誠実さで、訪ねてくる人々の悩み相談に乗るうち、秋瞑や雅子、広江など、さまざまな悩みを抱えた人たちが「信者」として集まり始めるようになった。

そんな中、広江ら数人の「信者」から「入信したい」と申し出を受ける。

まだ儀式も教義も整っていないことに気づき、慌てて準備に取り掛かっていたところへ別の教団の派閥争いから逃れてきた麻子とその仲間が移ってきた。

「教団」はコミュニティとしての機能を少しずつ備え始めるものの、ある日、麻子の息子と雅子が心中未遂を起こすという悲劇が起こってしまう。

このドラマはここまではコミカルに描かれていますが、信者が増えて聖泉真法会が大きくなるにつれ、内容は徐々にシリアスな出来事に見舞われていきます。

ではみんなの感想を見ていきましょう。

仮想儀礼 3話 ネタバレ感想&考察 みんなの感想

このドラマを非難するようなポストが全然ないですね。

面白い合った、いつの間にか取り込まれてた、みたいな感想が大半という印象です。

ちなみにこの高校生、後半になってくるとかなりシリアスな展開になってくるので注目です。

今回はここまでです。それでは良い1日を。ハトポッポでした。

そ~りゃ、そ~りゃ、やんやん♬

<関連記事>

仮想儀礼1話,2話 ネタバレ感想&考察/原作と比較して1.5倍楽しもう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

もくじ